メモ帳用ブログ

色々な雑記。

ゴールデンカムイと関係ないけど、第二次世界大戦中の各国は他国民の心を病ませて降伏させるのに有効だと信じて空爆を繰り返していた、だがそれは逆効果だった、という話が興味深かった。人はただ傷つけられたり殺されたりする恐怖だけでは心を病まない。戦争で最も心理的な負担になるのは敵を殺すか味方を殺させるかの二者択一を迫られる点だ。自分が死ぬことよりも、自分のせいで味方が死んだり味方の期待に応えられなかったりすることのほうがずっと恐ろしい。それは人間が社会性と共に進化した動物だからだろう。
自爆攻撃は人間の本能からすると比較的容易な行為だ。ろくに訓練もしていないペーペーの新兵やテロリストの定番の任務になるくらいには。自爆攻撃の歴史は近代以前からある。ゴールデンカムイでも扱われていたロシア皇帝暗殺事件は史実では実行犯が皇帝とともに爆死しており、最古の自爆テロと呼ばれている。中国共産党の革命家も自爆攻撃を盛んに行ったことが知られている。