メモ帳用ブログ

色々な雑記。

鬼滅の刃は近年稀に見る素晴らしいバリアフリーエンタメだと思う。本当に本心で。幼稚園児も、数十年ぶりにアニメを見るお年寄りも、ハードルらしいハードルもなく楽しめる。鬼滅の刃でさえお館様がサイコで無惨が正論を言っていると感じるようなとんでもない読み方をする人はいるもんだけど。自己正当化に余念が無いサイコパス的な読解をするとそうなるんだろうか。これ以上バリアフリーなエンタメとなるとアンパンマンとか水戸黄門とかの完全なお約束だけで成り立つ作品しかなくなるな。鬼滅はそれらよりはちょっとハードルが高い。
自分はエンタメや芸術はインフラじゃないんだからバリアフリーじゃない作品もあって然るべきだと思うし、いい年の現在だとバリアフリー的じゃない作品のほうが好きだな。鬼滅の刃も基本的には好きだけど、少年漫画なのにヴァギナ・デンタタ的な恐怖を感じないでもないというか、母性的な世界観過ぎて去勢の恐怖を感じないでもないところは少し苦手だ。炭治郎のセリフが心優しい少年漫画というよりもセーラームーンみたいな母性キャラに思える。もし炭治郎が少女だったら自分は大ファンだった。少女漫画も好きだけど、少年漫画はもう少し男児っぽいほうが好き。牙を持って生まれた人間だとしても、身内にふるわないための躾を受け入れるから、引っこ抜いたり真綿でくるんだりしようとしないでほしい。より穏当な喩えなら、わんわん物語で口輪をつけられたレディとか。