メモ帳用ブログ

色々な雑記。

スヴェトラーナの件を見てもわかるように鯉登は興味がない相手には本当に関心を寄せない。一方で杉元の妙案を信じてしまったり、インカラマッの占いにすっかり骨抜きにされたりとチョロいところは本当にチョロい。月島や鶴見などの近しくなった相手への理解にも光るものがある。感情的なようで、味方なら宇佐美のように仲の悪い味方でもいざという時には庇い、敵ならなんの恨みがなくとも躊躇なく斬殺する。そして逃げ出す元仲間は追わない。
いかにもキャラが立っている印象に反して鯉登像の把握は意外と難しい。高飛車過ぎても、可愛過ぎても、純粋過ぎても、屈託があり過ぎても、鯉登のキャラからはズレてしまうからだ。ただ色々な葛藤を抱えつつもねじ曲がらずにまっすぐで歯切れよくあろうとしている人間ではあると思う。日本刀が単なる鉄の塊ではなく、様々な不純物を内包しているからこそあのしなやかさと切れ味を発揮できるように。ボンボンのエリートなのにそうそう曇ったり投げ出したりしないところは紛れもなく美徳だ。