メモ帳用ブログ

色々な雑記。

軍において責任は、命令を実行した者の側でなく、命令を下した者の側にある。
樺太編で谷垣は鶴見という鶴見勢力の最高指導者の許可を得て樺太先遣隊に加わり、その後も一応現場指揮官である鯉登の指示に従っていた。キロランケを殺害した際に私怨に後押しされた点を批判する意見もあるが、谷垣はあくまで上から命令を受けた任務を達成する中で私怨を果たしたのだから、責任や批判される謂れがあるとしたら、現場指揮官である鯉登の方だろう。鯉登は事前に「泥棒猫は撃ち殺せ」と言っており、谷垣はその方針に従っている。
鶴見勢力として命令を問題なく遂行して義理は果たしたのに鶴見は妻子を人質にとって脅してきた、という流れがあるからこそ、谷垣たちが逃亡を図ることにも正当性が生まれる。
鶴見勢力がそもそもクーデターという反体制運動に手を染めておりまともな軍として扱っていいのかという点は棚上げしておく。