メモ帳用ブログ

色々な雑記。

個人的には合法と認められた殺人は許されるべき派だな。国際法に則った戦争を行う国で殺人を実行している兵士も同じく。人間には最善の道でなくとも次善の道を選ばなくてはならない場面はいくらでもある。
ゴールデンカムイは合法的な殺人で負った罪悪感と、違法な殺人で負った罪悪感の問題が整理されていないからややこしいんだが。杉元がどちらの殺人も自分の選択の結果の罪悪だと考えているのは前近代的というか武士っぽい価値観なのかな。日露戦争当時の日本だと同時代の米英とかとくらべても兵士にちゃんと近代的な技術と精神を教え込む訓練とかはできなかっただろうし。第二次世界大戦末期の日本軍よりは近代的だろうけど。
ゴールデンカムイには前近代から近代への移り変わりというテーマも含まれていて、新しい価値観の力強さも、だからこそ輝く古い価値観を守る美しさも、どちらも描かれている。