メモ帳用ブログ

色々な雑記。

すずめの戸締まりのいちゃいちゃじゃないけどいちゃいちゃっぽいシーンだと


草太を踏み台にして本棚の上の古書を取った鈴芽が後から「踏んでいい?」と聞いて、草太が楽しそうに文句を言って、鈴芽がはしゃぐシーンが好きだな。甘酸っぱい。
鈴芽と草太は戦友としてお互いに強い好意を抱いている。草太からしても、ずっと人知れずみんなを守ってきた自分を理解し、ともに戦ってくれ、救ってくれた鈴芽は特別な存在だ。ただ明確に草太に恋をした鈴芽と違って、草太が鈴芽に恋をしたのかは監督の語るとおりにはっきりしない。
終盤の電車でのハグも愛の告白というよりは、純粋な感謝の気持ちプラス椅子になって持たれたり、抱えられたり、座られたり、踏まれたりしているうちに鈴芽との距離感がバグったせいだろうし。鈴芽は椅子の草太に気軽にスキンシップしまくりだったけど、草太の認識からすれば生身でスキンシップしまくるのと大して違いはなかっただろう。そういう視点で見ると椅子シーンはだいたい小っ恥ずかしい。
鈴芽と電車で別れた後、草太は冷静になって自分がやりすぎたことに気付いてひとりで赤くなったりしたんだろうか。
あと小説版の文章を読んで気付いたけど草太が子どもの扱いが上手いのって教師志望なことの伏線だったんだな。ルミさん周りのエピソードの一番の意味は母親や環の苦労を伝えることだけど。
鈴芽の本棚には看護師を目指すための本がある。一回目に見た時でも、草太の本棚の演出を見た後の九州帰宅後のシーンでならそのことに気付けたけど、出発前の草太が本棚の片付けをするシーンでもそうなっていることには二回目に見るまで気付けなかった。小説版だと鈴芽の本棚や夢については特に触れていなかったし。草太に手当てに慣れているんだなと言われ、「お母さんが看護師だったから」と答えるシーンも話が噛み合っていないように感じてしまっていた。本を見た草太は(看護師志望だから)という意図を含めて手当てに慣れているんだなと発言し、その意図を汲んだ鈴芽が「お母さんが看護師だったから」答えた、と理解しないといけないセリフだったんだな。脈絡を理解していないとちゃんと画面で描写されていることもない認識できない。