メモ帳用ブログ

色々な雑記。

鈴芽が九州で要石を見つけたのは廃温泉街の後ろ戸のそばだった。
草太は東京の要石は東京の巨大な後ろ戸のそばにあると鈴芽に説明していた。この2つの例から要石は後ろ戸のそばに実体化するのかなという印象がある。
もしそうなら九州の要石があの場所に出現したのは廃温泉街に後ろ戸が出現した後だ。温泉地が開発され放置されるようになったのはここ数十年のことだろう。九州の要石があの場所に出現したのも比較的最近の話ということになる。
でもなにせ例が2つしかないので実際の設定がどうなっているのかはわからない。東京の要石が後ろ戸のそばにあったのは、あの後ろ戸から関東大震災のミミズが出てきた際にその場で要石を突き立てたからという可能性もありそうだし。もし九州の要石が出現したのがあの後ろ戸ができる前だとしたら、何をしても運んだり動かしたり周辺を整地したりできない呪いの石像として噂になっていたのかもしれない。でもだったらホテルの中庭にはなっていないような気もする。
この辺は設定があってもなくてもファンタジーとして割り切る部分かな。
後ろ戸は基本的には神々から借りっぱなしで放置されている場所に出現して開き、神々に土地を返せば閉じられる。ただ東京の後ろ戸は百年前に閉じられた後も後ろ戸であり続けた。観覧車の後ろ戸は閉じた後なら普通に開け閉めしても大丈夫なただのドアに戻ったから、東京の後ろ戸は場所が場所だけに特殊な後ろ戸なんだろうか。鈴芽の故郷の後ろ戸は物体としては閉まっていても閉じ師が閉じていなかったから後ろ戸として機能したままだったんだろうし。
ただ後ろ戸が開いてしまう場所は龍穴的なものの関係で予め決まっていそうな気はする。後ろ戸は霊的には人間の住む以前からずっと存在し続けて、人間が神々から借りた土地を放置すると現世の物体を媒介に実体化し、開いて災いを出してしまう、的な。