メモ帳用ブログ

色々な雑記。

Twitterで見つけた舞台挨拶レポートと新海誠本2・見返しで印象の変わった部分の付けたし


12/4フォーラム盛岡舞台挨拶は新ネタが多い。
舞台挨拶1回分の回答を書き写してもただのコピペにしかならないのでそれはリンク先で。
https://mobile.twitter.com/support_shinkai/status/1599343304386437121
https://mobile.twitter.com/menziesii_rrkr/status/1599382311912738822
草太の寝相の真相と織笠駅を出した意図が特に興味深かった。鈴芽にミミズが見える理由はだろうねって感じだけど、そのあとに続く部分は面白かった。


■蝶々
印象的に登場する蝶については最初鈴芽の両親の魂かと思っていて、次にそうじゃなくて鈴芽自身の魂や感情の象徴かと思ったけど、芹澤の車が壊れるシーンで蝶が2匹飛んでいた。そうすると蝶=鈴芽自身という解釈はおかしいか。過去の鈴芽もくぐった後ろ戸まであと少しの地点に来たからって解釈も一応できなくはないけど、ちょっと苦しい。2匹の蝶は現世でも常世でも舞っているから魂の象徴的なものではあると思うんだけど。


■産土
新海誠本2によると祝詞の「産土」もミミズを指している。そうすると「かけましくもかしこき日不見の神よ 遠つ御祖の産土よ」は丸々ミミズに対する呼びかけだ。確かに普段は要石の力を借りないものな。ダイジン・サダイジンに対する祝詞の呼びかけはクライマックスの「猛き大大神よ!」だけだ。


■「怖くない!」
幼い頃の体験でまともな生への執着が薄らいでしまった少女と宿命のためにまともな生への執着に囚われないように努めていた青年の出会いにより、この作品が始まると捉える。そうすると、実は死への怯えと戦っているからこそ鈴芽に「君は死ぬのが怖くないのか!?」と聞いてしまった草太は、「怖くない!」と言われ、鈴芽に憧れたのではないか。
東京上空で草太は要石と化しつつ、取り乱す鈴芽に「でも──俺は──」「俺は──君に会えたから──」と告げて慰めようとした。草太としては「やっと死ぬのが怖くなくなったよ」と言おうとしたのだろう。君のような戦友に出会えたのだからもう思い残すことはない、君のような勇敢な人と出会えて俺も勇気をもらえた、と。言葉を紡げた段階では、草太はこれを自分の本心だと考えていただろう。だが途切れる意識の中で草太は鈴芽と出会えたからこそ死にたくないのだと気付いた。死への激しい恐怖に襲われ、生を強く願った。草太の心に触れた鈴芽も生への執着を取り戻した。