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すずめの戸締まりの舞台挨拶のレポート
12月9日TOHOシネマズファボーレ富山にて
https://mobile.twitter.com/vvrP_sk/status/1601211249844318208


■2羽の蝶
あの2羽の蝶は鈴芽のお母さんの象徴で、蝶は鈴芽の心の中にある、椅子もお母さん、ということだそう。
鈴芽は過去の自分に常世に流されていたお母さんの椅子を渡し、再会したお母さんからお母さんの椅子を渡してもらった記憶が誤りだったことを確認する。
それでもお母さんとの思い出に守られて自分がこれまで元気に生きてこられたことを受け入れ、お母さんへの気持ちに前向きに区切りを付ける。
2人の鈴芽は2羽の蝶を分け合い、蝶は消える。
お母さんの椅子も草太が人間に戻った際に消えた。
基本的に蝶は鈴芽の心を表していて、冒頭と常世の2羽の蝶は特に鈴芽の母親に対する気持ちを象徴している、という理解でいいのかな。
芹澤の事故直後から蝶が2羽に増えたのは、現在の鈴芽の母親に対する気持ちと、いよいよ故郷に近づいたことで蘇りはじめた幼い頃の母親に対する気持ちの両方が存在している、ということだろうか。
最近の新海監督の作風を考えると、鈴芽の父親は鈴芽が生まれる前後に亡くなったとかそういうのより、鈴芽の妊娠中に母親と父親は別れたが、それでも母親は鈴芽を産んだ、のほうがそれっぽいかな。
一度でも結婚していれば鈴芽は母親の死後父親に引き取られただろうけど、結婚していなかったのなら父親が生きていても引き取られないことは十分あり得る。父親も震災で亡くなった可能性もなくはない。


■ダイジンの気持ち
うちの子になる?と鈴芽がダイジンにかけた言葉は環が鈴芽にかけた言葉と同じもので、それにダイジンが縋った部分はあるそう。ただ、ダイジンにとって草太は恋敵みたいなものとのことなので、幼子が優しい年上の女性にポーっとなってしまうような気持ちは自分の想定よりも強かったようだ。幼稚園児が保母さんに初恋をしたり、小学生が担任の先生に初恋をしたり。ルミのスナックにお客さんを連れてきて、周りの人間に自分が渋めのイイ男に見える幻覚を与えて、「ダイジンはおとな!」アピールをするところもいかにも子供っぽい。むしろ千と千尋カオナシ的な?
草太を椅子に変えて要石の役割を移したのも、ストレートな嫉妬心の割合が自分の想定よりも多いようだ。