メモ帳用ブログ

色々な雑記。

SF的にとんでもないことが起きているらしい状況でひたすら市井の一般人である主人公の主観を描くってのはセカイ系に限らずあの年代流行ったような気がする。NieA_7とか好きだったな。
やっぱりエヴァの影響なんだろうか。割りと群像劇だったエヴァからシンジの視点のみを抜き出すような感じ?
設定を詰めなくていいから書きやすいだろうし、主人公の視点にうまくシンクロできるなら異様なリアリティが生まれる。というかほとんどの創作物では設定という器より思想や感情などの表現という中身のほうが重要だし。セカイ系の現実感と現実感のなさはある年代の日本人の現実感と現実感のなさを正確に捉えている。だからブームが起きた。ブームがゼロ年代初頭で終わったのは、1999年の7月に世界が滅びなかった、に代わるようなイマジナリーな一大イベントがその後生まれなかったからかな。ゼロ年代後半に入ると流石に日本の世相も世界の危機に対してもっと現実的で具体的な危機感を持ち始める。