メモ帳用ブログ

色々な雑記。

人間は絶対に死ぬし、人類は絶対に滅亡するんだから、この世のすべては破滅への伏線と解釈可能だ。中年期以降はもちろん、青春だって、誕生だってそうだ。でもそういうナラティブは好きじゃないな。
ところで新海監督が日本は老年期に差し掛かったと発言しているのは半分は正解で半分は新海監督自身が若さを失ったことの投影な気がしなくもない。こういう部分に限れば正直『映画クレヨンしんちゃん嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』のほうが先に触れたこともあって印象深いかな。公開当時自分は十代だったけど、自分たちが大人たちから高度経済成長期もバブルも経験していないかわいそうな世代だと見做されていることは知っていた。でも自分たちは自分たちとしてしか生まれてきようがない。それに高度経済成長期やらバブルやらのすぐに底の割れる「お話」を真に受けちゃって、そこで価値観を固定しちゃってる大人たちのほうが愚かなんだとも思ってたな、当時の自分は。
オトナ帝国はメタ的にはしんのすけは大人になれないからバッドエンドじゃというツッコみは当時からあったけど、この点はまあ言うだけ野暮。
原監督は公開中のかがみの孤城でも作品の出来と反響が上々で良かった。