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岩手県宮古市姉吉地区は「想へ惨禍の大津浪(大津波の災いを忘れるな)此処より下に家を建てるな」と言う石碑の教えを守り、東日本大震災の際の津波で集落が飲み込まれることがなかった。この地区は、明治三陸津波(1896年)の際と昭和三陸津波(1933年)の際には石碑の位置よりも低地にあった集落が飲み込まれていた。現在も存続する集落は昭和三陸津波の後に再建されたものだ。これは地区計画の成功例といえる。ただ、この地区でも外出していた住民が津波の犠牲者となった。住民はただ喜ぶわけにはいかないと語る。

これと同様の石碑は全国に存在し、東北にも多数存在する。だが先人の警告が守られずに開発が行われ、被害を受けた地域は多い。