メモ帳用ブログ

色々な雑記。

ニッチ(生態的地位)のモロ被りする異種は生存競争で1種しか勝ち残れない。広い意味での人類たちはニッチがモロ被りしていたから、ホモ・サピエンスが生息域を広げる中でホモ・エレクトスネアンデルタール人も絶滅してしまった。
ニッチが異なると異種が併存できる。ニッチの違いで代表的なものが棲み分けと食い分け。ツキノワグマ、ヒグマ、ホッキョクグマは緯度の異なる地域に棲み分けている。同じ川の上流部に生息する魚でも、冷水に適応したヤマメと、ヤマメよりさらに冷水に適応したイワナは棲み分けられる。同じサバンナに生息する草食動物でも、イネ科植物の穂先を好んで食べるシマウマと茎や葉を好んで食べるヌーは食い分けで共存できる。同じ場所に棲み、同じ小動物を獲物にする猛禽類でも、昼行性のワシ・タカと夜行性のフクロウは併存できる。