2019-11-01から1ヶ月間の記事一覧
あだち漫画はしゃっちゃかめっちゃかな人間関係を楽しむ要素が強いけど、『H2』は狙って当てに行った漫画だけあって序盤の人間関係がかなり整理されている。 主人公と別の学校にライバルとライバルの彼女兼主人公の片思いの相手がいて、主人公と同じ学校に主…
『タッチ』では、むしろ周りは達也を和也以上の天才かもしれないと評価するのに達也はそれを受け入れられず、和也が自分に力を貸してくれているから活躍できると信じることで精神の均衡を保とうとしている、というのが作品としての特徴。達也と同じく達也に…
民話でいう、試験をクリアすると魔法の手段・仲間も主人公の力として扱えるって構造は本当にほぼすべてのエンタメにあてはまる。 チームものでなく単独主人公の場合では素人主人公もので特に顕著になる。素人主人公は大抵の場合ものすごい成長スピードで経験…
主人公が条件をクリアすることでゲットした仲間の活躍=主人公の活躍っていう図式はほぼすべてのエンタメであてはまる。チームものとかで仲間集めパートが手堅くウケる部分とされるのもそのため。ゲットした仲間が順当に活躍してくれればますます楽しい。本筋…
犬は昔から人間の身近にいて強い動物なので、魔物のモチーフに使われることもあれば退魔の力のある存在として扱われることもある。犬が魔物退治に関わる昔話の例だと、『桃太郎』では犬は主人公の桃太郎のおともで、『早太郎(しっぺいたろう)』では犬は主…
アルスラーン戦記の場合、主人公のアルスラーンが序盤は未熟な分、優秀な直属の部下のダリューンにはほぼ同格の友人のナルサスを配置することで突出したNo.2にならないようにしてある。主人公の格を食いすぎないようにするための工夫。ナルサスの侍童のエラ…
銀河英雄伝説を思い出して考えたんだけど主人公の相棒キャラは ①主人公のライバルや敵として登場。反目していたが同陣営となり認め合うようになる。 ②主人公に匹敵する存在感があり最初から仲間だが序盤で離脱。相棒の不在が主人公の人生に大きな影を落とす…
文化の流行は豪華→シンプル→豪華→シンプル…を繰り返すものらしい。 日本の土器の場合は縄文土器・土偶(豪華)→弥生土器(シンプル)→埴輪(写実的でやや豪華)で以後は陶器に。専門家が見れば縄文土器や弥生土器の中でもより細かな様式の豪華さの変遷がある…
『銀河英雄伝説』のドイツ語の発音が滅茶苦茶なのは今だと有名だけど、当時としては仕方がないのだ。未来の銀河の帝国が現代のドイツ語と同じ発音をしているとは限らないし。ただ日本で英雄のジークフリートをジークフリードと間違えて書いてしまう人が多い…
言葉の定義でいうと、中二病って流行り言葉の宿命か便利に使いすぎたせいで意味が絞りにくくなってしまったところがある。 今の使い方だと「くっ…鎮まれッ俺の右腕!」みたいな痛々しい超能力妄想というかいわゆる邪気眼的なものを中二病、それに冷めて小馬…
うちの伯父はどうせ長男で家を継ぐからという理由で高校に通わせてもらえなかった鬱憤ばらしなのか、家を継いだ途端に庭に趣味のチャボの飼育小屋を建てまくって、親と大喧嘩になったという。
ネットで文章書いてると難しいのが文体の統一性。自分の文章がこなれてないのはわかってるから、ブログは文体の自由度が低い代わりにごまかしのきくですます調で統一したけど、メモはですます調も変だろうと思って口語調にしようとしたせいで砕け過ぎたり固…
文化っていうのはある文化が好きな人間には1つ前の文化がすごくダサく見えるものらしく、80年代の文化が好きな人間は70年の代文化を泥臭いって馬鹿にするし、90年代のイケイケな文化が好きな人間は80年代の文化をスノッブって馬鹿にするんだという。自分は80…
「ピカソ(ゴッホ)より普通にラッセンが好き」のネタのキモは「普通に」の部分。普通に好きっていまいち褒めてないよねっていう。これを芸術がわからない人間をネタにしてると素直に受け取るのか、あえて開き直った発言をすることで芸術がわからないのにわ…
自分の感性は「ピカソより普通にラッセンが好き」(永野)な感じ。ピカソの芸術作品をテレビや図録で見ると確かにパワーのある作品なんだろうと思うけど、ネームバリュー以上の本質をちゃんと理解できている気がしない。ピカソの抽象画とただの子供のラクガ…
わたせせいぞう先生のいかにも80年代オシャレなイラストが好きだ。クリアラインスタイル(リーニュ・クレール)という様式らしい。様式自体はずっと昔からあるものだそうだけど、明快な色彩感覚や線と相まって、80年代の空気感を象徴している絵柄だ。わたせ…
本当に今更ですけど萩尾望都先生の2019年度文化功労者選出おめでとうございます。 萩尾望都先生の作品だと『イグアナの娘』が一番好きです。 萩尾望都が2019年度の文化功労者に選出、マンガ家生活50年目の年に(コメントあり) - コミックナタリー萩尾望都が…
先月のゲッサンの『カメントツの漫画ならず道』番外編の森見登美彦先生インタビューが面白かった。森見先生の言う「トガり死」っていうのは面白い概念だ。「トガり死」とは「作風や作家性が先鋭的すぎるあまり一部の少数ユーザーのみにウケて社会的には消え…
あとでゆっくり書こうと思っていた感想をかなり貯めてしまっている。貯まるとと余計書くのが億劫になって、逃避としてその時思い浮かんだ別の感想を書いてしまうので、前に書こうと思っていた感想がさらに貯まるという悪循環。義務でもない自己満足だからこ…
ハーモナイズされた社会というと自分はどうしても真っ先に伊藤計劃先生の『ハーモニー』が思い浮かんでしまう。
ところで中国で11月に発売予定だった第年秒先生の短編集が「和谐(調和の意。ネットではそういう意味での強引な調和として使われることが多い)」につぐ「和谐」で発売延期を余儀なくされていると、第年秒自身の微博でアナウンスされています。 よそ様の国の…
自分の好きなものはなんでも神で崇高な存在だ。自分の好きなものがマニア受けしているときはマニア受けは素晴らしいと思うし、自分の好きなものが万人受けしているときは万人受けは素晴らしいと思う。自分の場合なんとなくの神道と仏教、クリスマス程度のキ…
作品と航空機のたとえ話の続き。 作品を戦地の飛行体にたとえるなら、映画や短期の深夜アニメや漫画の読み切りは、ミサイルに近いのかもしれない。飛ばす以前の設計と準備と出来がすべてで、飛んでいる最中に迎撃される恐れは比較的低い。設計はスピードと破…
選択バイアスについての有名な例である航空機の被弾箇所の逸話について語ろうと思って確認のために検索してみたら、その逸話が完全な創作ではないにしろかなりの部分が創作であることを知ってしまった。逸話ではよくあることだ。本当によくあることだ。以下…
漫画のマグメルというか拾又之国についてはそのうち連載が再開すると信じてるからまだ総括をするつもりはないけど 、アニメのマグメルはどうしてああいうつくりになったのか本気で気になる。まさか日本で受けるつもりであの別作品レベルの改変をしたのか、別…
シンゴジラが海外であまり受けなかったのはメインとなる日本の災害対応の部分がよくわかってもらえなかったからなんだろうけど、変に海外受けを気にすると日本でさえ受けなくなるから今の形で正解だと思う。作品を届けるターゲットを明確にすることは重要だ…
ゆるキャンの雰囲気の良さは要素のバランスの良さによるところが大きいと思う。雰囲気重視の作品は雰囲気っていう明確にしにくい部分が売りだけに良さを伝えたり再現性するのが難しい。ただ、調和を崩さずなおかつ退屈なだけにしないための要素の揃え方は最…
「ゆるキャン△」TVドラマ化!志摩リン役は福原遥、なでしこ役は大原優乃 - コミックナタリーあfろ「ゆるキャン△」のTVドラマ化が決定。テレビ東京・テレビ大阪・テレビ愛知にて2020年1月9日、BSテレ東にて1月14日に放送がスタートする。natalie.mu ゆるキャ…
普遍的な問題に対して向き合った登場人物がその人物なりの落としどころを見つけつつ、その落としどころがあくまでその場合の答えでしかないことを示してくれる作品が好きだ。でもそういう作品に対して自分が感想を書くと褒め方が大げさになり過ぎて「人類の…
MIXだと三田亜里沙と赤井遼の2人がタッチの新田由加に比較的近いポジションのキャラかな。ただし三田亜里沙はクロスゲームで扱いきれなかった志堂理沙のリベンジキャラ要素が強いし、赤井遼はあだち漫画の弟キャラ全部入り(強いて言うならナインの山中二郎…