メモ帳用ブログ

色々な雑記。

2021-10-01から1ヶ月間の記事一覧

哲学的ゾンビ的。

公平さの感覚がない人はチンパンジー以下。 チンパンジーの最後通告ゲーム概要 公正さの感覚は人間特有のものなのだろうか?報酬の分配に対する人間の反応は、最後通告ゲームを用いて研究されることが多い。人間は通常、パートナーに報酬を気前よく分け与え…

家畜化症候群はスパンドレルの一種だと考えられる。 進化生物学において、スパンドレルとは、適応淘汰の直接的な産物ではなく、他の特性の進化の副産物である表現形質のことである。スティーブン・ジェイ・グールドとリチャード・ルウォンティンは、1979年に…

しかしベリャーエフは直感的に、鍵はイヌの従順さにあると考えていた。彼は、白いまだら模様、巻いた尾、たれ耳、小さな頭骨など、家畜化された動物に共通する体の特徴は、人間に対して従順になった結果として現れたものという仮説を立てた。(参考記事:「…

ナディアのフェイトの件ではネモのほうがもっともだと思ったし、エヴァの3号機の件ではゲンドウのほうがもっともだと思った。でもエンタメなら切り捨てられた感情には落としどころが必要になる。無力を噛み締めた主人公たちが成長して、ゆくゆくは犠牲をなる…

庵野秀明 スキゾ・エヴァンゲリオン作者:庵野秀明太田出版Amazon 竹熊 それで二四話では何の伏線もなく、「君たちリリンは」なんてセリフがあったでしょう(笑)。最初、「リリン」って何のことかと思ったんだけど。 摩砂雪 二四話まで来て、まだ謎を提議す…

スキゾ・エヴァンゲリオンとパラノ・エヴァンゲリオンで探していた本題の部分。 竹熊 宮崎さんに言われて、今まで残っている言葉は、何かあります? 庵野 確か毛沢東の言葉だと思うんですけれども。物をなし遂げる三つの条件っていって、若いこと、貧乏であ…

よく男は妻に同世代の母親を求めるという(宮崎監督の風立ちぬにもそんな雰囲気がある)。一方でエヴァのカヲルの女性人気を見るに、女も夫に同世代の父親(当初の予定はともかくTVアニメ版のカヲルも父親風)を求めるもの?

エヴァは2クールのTVアニメにしては珍しく、終盤の脚本を固めきらないまま放送開始を迎えたアニメだ。旧シリーズは劇場版2作で完結するまでの間に何度も設定変更をしている。それでも大体の設定はそれらしい整合性が取れている。庵野秀明 スキゾ・エヴァンゲ…

『スキゾ・エヴァンゲリオン』と『パラノ・エヴァンゲリオン』を読み返していたら気になる箇所を見つけた。この部分。 竹熊 でも、ミサトさんが後半の方で、シンジ君にちょっかい出そうとするじゃないですか。それでシンジ君に拒絶されて。 佐藤 ああ、皆、…

検索したら、実はリイクニのお金は靴から溢れているのでなく、服のポケットから溢れているのだそうだ。 急いでお金を拾うリイクニの姿が、シロツグが金をばら撒いてやった乞食たちと重なって見える、というのが重要なシーンらしい。 あと前の投稿の「リイク…

リイクニの売春疑惑については あの 岡田斗司夫さんが最近の本でも、そんなつもりで制作していなかったと書いているので、本当にそんなつもりはなかったんだろう。ただ今の岡田さんは大勢に誤解される表現ならそれは解釈の1つとして成立するという立場だそう…

後々に触れた自分には実感できないけど、王立宇宙軍は公開当時賛否を巡って議論が起きた作品らしい。宮崎駿監督が肯定派だというのは意外なようで納得。否定派で自分の知っている有名どころだと、現在は漫画家になっている安彦良和先生とか。これも意外なよ…

変更前の「あなた、来て」にしろ、変更後の「あなた、生きて」にしろ、菜穂子の言葉は死後も変わらぬ二郎への愛を伝える言葉だ。二郎を許す言葉とも言える。 二郎は何をするにも飛行機という夢への思いだけは揺るがなかった。その結果国を滅ぼした。菜穂子を…

風立ちぬの舞台は、男は仕事に打ち込み女は家を守るのが当たり前とされていた古い時代だ。 菜穂子を見舞った二郎が帰り支度をしながら「僕が付き添えれば良いのですが」と言った際、菜穂子の父親は「君には仕事がある。男は仕事をしてこそのものだ。さあ。行…

二郎:明日までに決めなきゃいけないんだ。 菜穂子:サバの骨? 二郎:はは。覚えたね。工夫すればもうちょっと軽くできそうなんだ。 菜穂子:もっと近くに来て。 二郎:ん?うん。 この会話の場面を初めて見たときギクリとした。自分も含めて多くのオタクに…

映画『風立ちぬ』の菜穂子は飛行機に大して興味がある人間ではないだろう。ただし「仕事をしている二郎さんを見るのが一番好き」という言葉がまんざら嘘でもなさそうなのが複雑なところだ。 仕事に打ち込む男性の姿に魅力を感じる女性は多い。菜穂子も軽井沢…

宮崎駿監督の映画『風立ちぬ』の直接の原作は、宮崎監督自身が2009年から2010年にかけて月刊モデルグラフィックスに連載していた漫画だ。 当初映像化は考えていなかったが、鈴木敏夫プロデューサーの勧めで映画化したという。 漫画も一応の区切りはついてい…

ふと思ったんだけど、風立ちぬの菜穂子が山の病院を抜け出したのは二郎の手紙にそう指示してあったせい、みたいな勘違いをしている人も存在するんだろうか?

そういえばシンの後、桜流しがゲンドウの歌と解釈できると話題になったけど、ミサトの歌と解釈してもピッタリだ。 忙しさなどの物理的な制約があるのを言い訳に、子どもと向き合うことを完全に放棄してしまうのは臆病さだ。100%の関係が築けないのなら0%にし…

誤記が多くていつも後で青くなって直すから校正が雇えたらって思う。現実的にはAIの自動校正システムがもっと進歩してくれたらなと。自動校正システムは自動校正システムで、それならではの誤記が生まれるんだろうけど、全体としてはマシになるはず。

ブレジネフ時代のソ連で、危険すぎる反体制活動に身を挺する女性に、時代が折れるのを待て、ペンを血にひたすことはない、と止めつつ、その人の苦悩と絶望を受けとめる堀田さんの勇気。 このエッセイの中で宮崎駿監督は、国家による言論の弾圧に対しては、あ…

親殺しとは親を文字通り殺すことでなく、親もただの人間だったことに気付いて「親」という神にも匹敵する偽りの権威を解体すること、っていうのは、今日明日の問題じゃなくて、人類誕生以来ずっとそうだったと思う。 Q〜シンのミサトは少しだけわかりやすい…

宮崎駿監督は在りし日のガイナックスが制作した『王立宇宙軍 オネアミスの翼』を高く評価している。だからこそお小言も言っている。 宮崎は『王立宇宙軍』が若者の状況と気持ちを描く映画である事を理解し、その上で、作り手が状況を突破する気がないと言っ…

善が善、悪が悪で不変だと信じるのは間抜けだけど、実は善が悪で悪が善だと他人に言われてホイホイ信じてしまうのだって間抜けだ。コードギアスの黒の騎士団じゃないんだから。結局その場その場でどちらのほうがもっともらしいかを判断するしかない。 でもち…

宮崎監督の仕事に対する姿勢は、先のことをすべて見通せるわけではないんだから自分のやりがいが感じられる仕事に力をつくせというもの。 宮崎監督は自分の仕事に対しても、すでにアニメの洪水が起きている中に少しは綺麗だからと自分の水を注ぐことが正しい…

風立ちぬの公開前後に堀越二郎の息子さんがいくつかのインタビューに応じている。 風立ちぬの二郎は堀越二郎をモデルにしているがある面では完全に宮崎監督の創作の人物だと断った上で、自分の父の姿について語っている。 父にとって航空機の設計は、自分が…

宮崎監督のお母様は、戦中は政府を賛美して戦後は手のひらを一斉に返した知識人たちに強い不信感を持ったそうだ。そしてそう語る母の姿が宮崎監督の印象に残っているという。 敗戦後も上の人間に戦中の価値観にしがみつかれるよりは、負けと過ちを認めてくれ…