ママコノシリヌグイというタデ科の植物がある。花はピンク色で可愛い。だが茎はトゲだらけだ。ママコノシリヌグイとは継子の尻拭いで、文字通りに解釈すると児童虐待だ。 洋の東西を問わず昔話の継子は継親から冷遇されるものと決まっている。実際にそうだっ…

民主的な社会主義はつくれるのか。つくれるとしたら、グローバリズムとは正反対のところにあるとぼくは思います。それは地産地消(地域生産地域消費の略。その土地で生産されたものをその地域で消費すること)です。スローフード、スローライフのような波は…

宮崎駿監督はあるエッセイで、毛沢東を善人だと思い込もうとしたがやはり悪人だとわかった、と現実に目覚めたようなことを書いておきながら、その後に毛沢東語録を引用して「若いこと、貧乏であること、無名であることは、創造的な仕事をする三つの条件だ。…

2018年の記事。 今年4月5日に亡くなった高畑勲監督(享年82歳)を偲ぶ「高畑勲 お別れの会」が5月15日(火)、東京・三鷹の森ジブリ美術館で行われ、高畑監督の息子である高畑耕介氏が“父”の素顔と思い出を語った。 (中略) 最後に耕介氏は「純粋な好奇心と…

マーレ編は、マーレ側に大義があるのはわかったし、ヴィリー・タイバーが人格的には高潔なのはわかったから、だからこそパラディ島をお綺麗な言葉で滅ぼす気なのにムカつくぞって読者が感じたタイミングドンピシャで、エレンがヴィリー・タイバーをぶっ殺す…

共感できるキャラと共感したいキャラは別だ。進撃の巨人だと、共感できるのはジークとかアニとかイェレナとかだから共感したくない。アルミンやマルロに共感したい。

将太の寿司の武藤鶴栄は悪役として結構好きだ。初登場時はクズだったし、若い頃はともかくある程度年いってからの過去もクズだし、何なら最後までろくでもない。それでもこいつはこいつでいいキャラしてると思える。この手のキャラは途中で変なフォローが入…

翔太の寿司で、父親の乗る船に細工をした神亀寿司のオッサンを将太が許したのはわかる。将太の実家である巴寿司の宿敵であり、地元で莫大な権力を持つ笹寿司から神亀寿司のオッサンは圧力を受けていた。こういう場合、神亀寿司のオッサンは許して、なおさら…

強権的で「欧州最後の独裁者」と呼ばれるルカシェンコ氏は7月29日、「どの国よりもスポーツに資金をつぎ込んでいるのに」と不満を爆発させた。ベラルーシの選手に関し、アフリカなどの選手と違って「飢えていない」と決め付け、ハングリー精神が足りない…

鋼の錬金術師の旧アニメはオリジナルパートも多かったけど総合的には好きな方だ。でも原作や新アニメで旧アニメのオリジナルパートほど際どい表現をしてないからといって、原作や新アニメのほうが旧アニメより作品として価値がないと言われたら反論したい。…

鬼滅の刃は炭治郎と無惨の初対面の場面だけで、詳しい説明はなくても、無惨が人間の母娘を騙して家に入り込んでいると伝わる。こういうのが正しい行間だと思う。それがミスリードで、実は心から家族になっていたとか、実は鬼と人間が子供を作ると人間の子供…

推理ものにおける善人キャラのような、普通に考えれば怪しくないはずなんだけど、その裏をかく話が増えすぎて逆に善人キャラ=怪しいというイメージが定着してしまって、またその逆で素直にいい人のままの善人キャラが増えているような属性は、どう捉えるのが…

読解力って便利な言葉だから何事においても乱用されがちだ。国語の点数のおかげでいい学校に行けた人間としては、読解力とはありもしない内容を捏造することではないということは確認しておく必要はある。文章にしなくても前提となる情報から確実に導き出せ…

ジブリの高畑勲監督・宮崎駿監督・鈴木敏夫プロデューサーのように、芸術・エンタメ・金儲けのバランスが取れている体制は理想的だ。でも極小コミュニティというか、限りなくプライベートに近い関係でしか成立しないから企業としてのジブリは短命だった。企…

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドのモチーフになったシャロン・テート殺害事件を起こしたマンソンファミリーってあれで責任能力アリだ。

『ルックバック』作品内に不適切な表現があるとの指摘を読者の方からいただきまし​た。⁰熟慮の結果、​作中の描写が偏見や差別の助長につながることは避けたいと考え、​一部修正しました。少年ジャンプ+編集部https://t.co/Vag51clfJc— 少年ジャンプ+ (@sho…

ジャンプ系の漫画アプリはエロ規制に厳しい。同じ集英社のアプリでもゼブラックはそうでもないのに。 徳弘正也先生の狂四郎2030がゼブラックでもヤンジャンアプリでも配信していたので比べてみたら、チケット読みの分はゼブラックでは無修正で、ヤンジャンア…

善を善く生きることと捉えて、善を成し遂げるために正義を形作る、つまり善は正義に対して優越するという考え方は好きだ。 自分は真偽と善悪なら基本的に真偽を優先したい。でもバイオテクノロジーにおける生命倫理とか、その他の問題で真偽よりも善悪が優先…

自由・平等・博愛(Liberté, Égalité, Fraternité)の博愛は友愛・同胞愛のほうがより正確な訳だそうだ。友愛自体は素晴らしい言葉だし、民主党の党首がスローガンにするのにもうってつけの言葉だ。でも首相就任前後のアレコレで妙なイメージがついてしまっ…

リベラルの歴史で間違ったことを書いたので修正。

グローバルな教育を受けたエリートは得てして国際的で狭い宇宙の中に閉じこもっている。そして地元のローカルな庶民を切り捨てがち。または上から目線で画一化を押し付ける「教育」をしがち。そんなんだからドナルド・トランプみたいなのが付け入る隙を作っ…

キャプテン・アメリカを理解するためにはパトリオット(愛国者・志士・憂国の士)とナショナリスト(民族主義者・国家主義者・国粋主義者)の区別がつかなくてはいけないらしい。自分には難しい。一応、ナショナリストは否定的な意味合いで使われる場面が多…

メリトクラシー国家のわかりやすい例が科挙をやっていた頃の中国だ。中国が近代化に出遅れた原因が科挙だけにあるとは思えないが、実態からかけ離れたエリートの再生産が社会の停滞を招いたことは確かだろう。現在でも東アジアは欧米と比べて学歴と直接関係…

ただ,マッキンタイアは個人が特定のコミュニティに「埋め込まれて」いても,そのことはそのコミュニティの 「道徳的限界」を受け入れることではないと主張していることにも注意すべきである [MacIntyre1984: 221 = 1993: 271]。例えば,彼はアリストテレス…

ここではリベラル・コミュニタリアン論争時の議論と区別するため、2000年代以降、論争後に展開されているコミュニタリアニズムを応用した論考をポスト・コミュニタリアニズムと呼ぶ(1)。ポスト・コミュニタリアニズムで見られる議論には、おおむね次のよう…

政治経済は一般教養の講義で取って以来纏まった基礎の学習を疎かにしていたので、この機に纏まった基礎の新しい本を何冊か読んでみた。 自由・平等・博愛はフランス革命のスローガンであり、近代思想を代表する言葉だ。だが自由と平等には両立が難しい部分が…

最近の漫画の単行本はよく巻末に「収録されている表現は、作品の執筆年代・執筆された状況を考慮し、コミックス発売当時のまま掲載しています」と掲載されてる。日本国内の社会通念と表現の問題についてはほとんどこれで対応できるはずだ。 海外に輸出する際…

秘曲笑傲江湖の林平之が家族を皆殺しにされた口実も復讐だった。酒場で少女に絡んでいた男を林平之は弾みで殺してしまった。その男がとある武門の総帥の息子だったのだ。林平之は明らかに過剰な復讐によって父の部下を含めた家人全員を失った。しかもこれは…

大陸から香港へ移り、武侠小説家になった金庸。金庸の武侠小説には復讐が縦軸の1つとなるものもあるが、痛快な作風が持ち味にも拘らず(だからこそ?)復讐の顛末はすっきりとしないものが少なくない。 碧血剣の主人公は無実の父を殺害した崇禎帝に対する復…

自分がファンをやっている作家の国、特に発展途上国の陰口を言うのは行儀が悪いけど、権威主義的で現政権への批判がしにくい国は窮屈に見える。 一応フィクションなら現政権への直接の批判をうまくごまかすのに色々とやりようはあるようだ。ファンタジーにす…