メモ帳用ブログ

色々な雑記。

2022-10-01から1ヶ月間の記事一覧

ゴールデンカムイのアニメくらいのクオリティがあれば余裕で無いよりはあったほうがいい。もう一期はとっくに終わってて期待値はわかってるから高望みして苦しむこともないし。でも野田先生書き下ろしの特典ドラマCDを手に入れるために円盤金塊を買うことを…

土方歳三も含めて囚人たちの入れ墨が剥ぐこと前提のデザインなのは、この男が信頼できないなら殺せ、信頼できるなら共闘しろ、というウイルクからアシㇼパへのメッセージだろう。信頼し合う同志ならわざわざ殺して皮を剥がなくても写せば十分なことはすぐに…

色々考えたんだけど、ウイルクは囚人たちに協力したら金塊の半分をやるって約束していたんだから、あの場にいた白石が全取りすることはむしろ道理にかなってはいる。門倉も入れ墨は入れたけど囚人じゃなくて看守だし、別にいらなそうだし。囚人には土方歳三…

鯉登と月島は同胞で戦友。つまりブロマンスな関係。 ところで月島は鯉登の教育係でもあったわけだけど、このニュアンスの教育係って英語だとどういう単語になるんだろう。トレーナー?チューター?ティーチャー?コーチ?

前書いたことに家族という視点を入れて整理。 「私たち第七師団は家族同然です」と鶴見は有古の父親に語った。 もちろん有古の父親に他のアイヌの情報を密告させるための口車だ。この後「戦地へ行けば互いに命をかけて助けあうでしょう もちろん力松くんに対…

鶴見はもしあの事件がなかったらフィーナやオリガとの家族関係はどうなっていたんだろう。現地に潜伏し続けるなり単身赴任(生業は写真館だけど)で日本行きになるなりを装って、現在備えている戦争が起きた後も家族を続ける気だったんだろうか。もしくは何…

ところで桜庭一樹先生は女性作家ならではの娘の視点から見た親とのしがらみを書くのが得意な作家だ。自分は母と娘の関係を書いた『赤朽葉家の伝説』よりも、父と娘の関係を書いた『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』とか『私の男』とかのが好み。一番好きなの…

やっぱり鶴見は愛ですの4人の父親って感じがする。年の近い月島に対しても現在の命を与えた人間として支配しているし、宇佐美に対しても、宇佐美は鶴見を男として意識していただろうけど、鶴見は宇佐美をどちらかというと異性の我が子のような存在と感じてい…

鯉登は嘘をつかないという意味ではまっすぐだけど、真実や本音を伏せておくことはそれなりにする。月島が思っているほどまっすぐなだけの男でもまっさらなだけの男でもない。そして月島はたぶん最後までそれに気付かない。それでも鯉登は自分でそういう道を…

ゴールデンカムイの名あり男キャラはほとんどが最終的に死んだキャラも含めて報われたと感じる。彼らの死には悲しむところはあれど憐れむところはないように思う。でもアシㇼパとソフィアは男の戦いに女が参加したら自らの女性らしさを抑圧せざるを得なくな…

カルトでも信者同士を交流させて足抜けしにくくさせるとかあるし、最終的に自分が一番だと思わせる自信があったのなら、鶴見が月島と鯉登の関係をある程度放置したこともおかしな判断ではない。あれだけ鶴見に盲目になっていた鯉登が短期間のうちに鶴見より…

鯉登は鶴見から必要とされる部下ではなくなっても、鶴見を愛する者として、あるいは友人として、嘘はつきたくなかったのだろう。だが偶然また会えたら友人になろうという鶴見の言葉はやはり嘘だったのだ。

鶴見は奉天で月島に鶴見劇場を行った。「彼のためなら命を投げ出し汚れ仕事も進んでやる兵隊を作るために」そうしたのだと月島は鯉登に語った。その推察は正しい。 鶴見がそうした指揮官だと知りつつ、鯉登は五稜郭で「だがもしもの時は部下たちを中央から守…

月島は鶴見がついて行ったものたちに救いを与えられる(月島のニュアンスでは政権転覆や満州進出が実現されれば死んでいったものたちも報われるということ)と無理矢理自分を納得させ、戦友を騙して利用する鶴見に加担した。鯉登は月島から鶴見はついて行っ…

樺太編のラスト以来、鶴見陣営のキーワードがついて行く、とか、ついて来る、とか、道連れ、とかなのはわかるけど、場面によっては具体的にどういう行為を指しているのか判断が難しくて解釈が固めきれない部分はある。鶴見陣営という1つの隊としてともに行動…

詳しくないことに軽率に言及するととんでもない知ったかぶりになるから注意しないとだな。 修正版。 作中で杉元が、「倒れし兵士を抱き起し 耳に口をあて名を呼べば」と、当時の流行歌である『ラッパ節』を歌っている。『ラッパ節』は日露戦争などを題材にし…

永倉との舌戦で、鶴見は私は人の嘘を見抜くのが得意だと語った。月島と鯉登が自分の正体に気付いて2人して探っていることも当然察していた。だからいくつも手を打った。そんな鶴見が五稜郭ではまともに鯉登に言い返せなかったのは、鯉登がなんの嘘も飾りも駆…

鶴見はフィーナとの関係を見る限りでも利用するために愛した相手に本気で情が移ってしまう人間臭さを持った男なのだろう。部下たちに対しても確かに情が移っていた。それでも相手が死ぬ前に利用することをやめられるようになったのは、部下たちからも大勢の…

鯉登にとっても戦友という概念は思っていたより重要そうなので整理。部下たちに対する責任を持つ、の前に、鶴見の戦友になることだけを考えていた鯉登が月島や谷垣を無意識に戦友と感じるようになる、が来る感じ。 鯉登の戦争初体験は五稜郭攻囲戦だけど、キ…

戦友って概念は、立場の上下を無視して友人になれるというよりも、立場の上下を内包したまま友人になれる点が好きだ。 鯉登は一刻も早く鶴見と共に戦場に立って戦友になりたかったんだろう。しかし初めて共に立った戦場が2人の離別の場になってしまった。

鯉登が金塊争奪戦で当初望んでいたことは鶴見の部下として鶴見について行くことだけだったはずだ。自らが出世することは意識になかった。まして後々に第七師団長になろうとは。 鶴見は軍事政権を樹立して上に立って導く者となり、鯉登は副長としてどこまでも…

自分は二瓶の言っていること結構わかるし二瓶とレタラの戦いにもロマンを感じるけど、あそこまではやれないし、もし家族がああいうことしたらレタラの妻みたいに横槍を入れたくなるな。自分は良くても家族は駄目ってのも我儘な話だけど。

金塊が遠因になって妻子が亡くなった鶴見が金塊を封印したいのだったら気持ちはわかる。鶴見の妻子は完全に巻き込まれただけの被害者だ。だが鶴見はあくまでアシㇼパに金塊を諦めさせ、自分が国家繁栄のために使うつもりで妻子の死の話をした。アシㇼパの父…

アシㇼパの結論は、杉元の相棒として人を殺す、かつ、少女だから金塊を呪われた物と思いこんで封印する、となった。こうなるのは後半の展開から頭ではわかっていた。ただ自分の感覚的には、少女だから人は殺さない、杉元の相棒として権利書も金塊もアイヌの…

アシㇼパの結論は、杉元の相棒として人を殺す、かつ、少女だから金塊を呪われた物と思いこんで封印する、となった。こうなるのは後半の展開から頭ではわかっていた。ただ自分の感覚的には、少女だから人は殺さない、杉元の相棒として、となってほしかった。…

アシㇼパに「いちばん大切なひとまで失いたくない」と言われて杉元は寅次の写真を思い浮かべた。寅次と梅ちゃんと息子の3人が写っていて、寅次の姿は写真の持ち主である寅次自身の血で汚れている。 杉元は鈍い男だ。だからこの時の杉元はアシㇼパの嘆きに自…

ゴールデンカムイは相容れない価値観を持つ人間が大勢出てきて、それ故のすれ違いも描かれる。レタラと二瓶のオス同士のぶつかり合いに、戦いの浪漫を解さないレタラの妻が横槍を入れるというのもその一例だろう。ただ、二瓶は横槍を入れたレタラの妻を憎む…

鯉登の鶴見に対する感情には、父親との関係が満たされなかった人間が恋人に父親の役割を求めてしまう、みたいなのが入っている感じがある。安心できる親や家や故郷があるからこそ、人間は安定して成長し、健全にそれらと距離を置けるようになる。そうした存…

鯉登は強い男に従属させられる心地よさに酔わされて鶴見に初恋をしたように思う。崇拝と言い換えてもいい。自分もいつかああなりたいという健全な憧れとは少し違う感じ。でも思春期に同性になびいた人間がその後同性愛者になるとは限らないので鯉登の性的志…

アシㇼパは紛れもなく杉元に恋愛感情を抱いているのに、本物の相棒だと認められたことで告白しにくくなってしまった感があるのがある意味不憫だ。杉元はアシㇼパの恋心に気付かぬままアシㇼパをホモソーシャル的な絆のある相手と認定したわけだけど、アシㇼ…