メモ帳用ブログ

色々な雑記。

2022-07-01から1ヶ月間の記事一覧

鶴見はマッカーサーさえ正攻法じゃなきゃ手玉に取れる男だから裏工作は凄いんだよ。月島を死刑囚の身から解放する時だって大掛かりな裏工作を成功させていたし。これで嘘で試した愛しか信じられない性癖がなけりゃその手の工作員としては超一流もいいところ…

鯉登は14歳の時に鶴見に「ケンカをするなら自分の名前でやったらどうだ」と叱られ、図星をつかれて殴りかかり返り討ちにされる。わからせをされてからはしおらしくなって鶴見の言うことを聞くようになった。 だから少尉となってからの鯉登も父親を自分のケン…

鯉登は第210話『甘い嘘』で尾形の動機について見当違いの推理をしてしまう。鶴見を疑いはじめながらも、第103話『あんこう鍋』で鶴見が鯉登に吹き込んでいた嘘を一部は疑いきれなかったせいだ。この回は尾形と鶴見が花沢を殺害していたことが明らかになる回…

花沢が殺されたのは東京?の自宅だ。殺害された部屋に勇作の遺影と仏壇がある。北海道の第七師団長としての住居には遺影や仏壇はないだろう。日露戦争が終わった直後、中央に報告をしたりするために東京に来ているところを襲われたのだろう。

自分はそもそも鶴見や鶴見の部下たちが言う、花沢閣下は中央に将兵の犠牲の責任を押し付けられていた、って点からして鶴見が花沢の偽装殺人をごまかすために広めたデマだと考えている。でももし後々にでも公式設定が示されたらそれが正解。 ゴールデンカムイ…

大事なことなので二回引用しました。 ハリマンの提案が好意的に受け止められた理由は、ハリマンの売り込みの手腕もさることながら、「満州鉄道の運営によって得られる収益はそれほど大きくなく、むしろ日本経済に悪影響を与える」という意見が大蔵省官僚・日…

満鉄の経営を日本のみで行うことは「伊藤博文、井上馨らの元老や第1次桂内閣の首相桂太郎」すら当初不安視していた。 日露戦争の勝利により、日本は旅順 - 長春郊外寛城子間の鉄道(南満洲鉄道)と、これに付随する炭坑の利権をロシア帝国より獲得し、そのこ…

五稜郭攻囲戦が旅順攻囲戦と重ねられているのは間違いない。そうなると暴走列車地獄行きは南満州鉄道と重ねられているのかなと思う。多少リアリティに無理が生じてでもああいう展開にしたのはイメージを重ねることを優先したのかなと。

殺されたくなきゃ黙っていろと言われたら自分は言ってきた人間を殺す。

ポリコレには功罪あると思うけど、二次創作でBLGL妄想をしたいがために原作キャラの性指向を捻じ曲げる口実としてポリコレを武器にしようとする人間は罪人だ。自分がそうしたいからしていると言えばいい。自分は妄想したいからする。

月島は過去編で鶴見が最後に語った内容は本当だと信じている。それでも恩を売って忠実な手駒にするべく散々嘘をついて演出をしていたことに気付き、鶴見という人間への愛を失ってしまった。鶴見が月島についた「甘い嘘」とはいご草ちゃんが生きているという…

月島の過去話の教訓は冒頭で示されている通り「自分を制御できなければいつか取り返しのつかないことになる」ということだ。そしてこれは明らかに杉元を戒めるだけでなく自嘲の言葉でもある。 この点を踏まえれば、鶴見の語った裏工作でお前を死刑から救って…

そういえば勘違いしてたけど、兵役期間が2年になるのは昭和2年からで、明治の兵役期間は3年だった。だから新発田の第二師団に入隊してすぐに戦争が始まって、戦争が終わったら駆け落ちしようっていご草ちゃんに言った月島が志願兵ってことはまずありえないな…

タッチだと柏葉英二郎が一番好きで、H2だと国見比呂が一番好きで、クロスゲームだと東雄平が一番好き。

鶴見の「道連れには出来ん」は自分が杉元たちに殺されたら一緒にいる瀕死の部下まで殺されるから逃してやらねばという意味ではないだろう。もしそうだったら鶴見の中で杉元たちはどんだけ無意味に残虐で、時間をロスするばかりの殺人によって捕まるリスクを…

函館編はちょっと引いて見ちゃうとトンデモが過ぎるけど、キャラ描写や個人のドラマにはエモいポイントがたくさんある。もったいないないなと思う部分も多いけど、それ以上に好きだな。 それに最終回はよくできていると思うからクライマックスに多少アラがあ…

名場面投票でも採用されてた第21話の土方の「戦力になったのは命を捨てる覚悟が出来ていた者だけだ 生き残りたくば死人になれ」というセリフがクライマックス先鋒戦の土方と鯉登の戦いで活かされているのにグッとくる。このセリフはこの時点だと「自分から死…

クロスゲームはコウ・青葉・東パートだけじゃなくて東・赤石パートも地味に良くできているところが良い。

わざとさり気なく隠して気付いた人にだけ察させる系の描写で一番好きなシーンがあだち充先生の『クロスゲーム』にある。

鯉登は悩んでいるところが描写されるのではなく、隠された悩みがあることを示唆されるという、書き手にも読み手にもひと手間必要な心理描写が適用されることが多い。基本的には感情に素直なこともあって、胸の奥に沈んでいるものがあっても他人からは気付か…

第210話『甘い嘘』での鯉登の「月島 お前はどうして…」という言葉について考える。 この回で鯉登はかつて鶴見が尾形親子を騙して利用し、今は自分たち親子を騙して利用しようとしているのではないかと月島を問い詰めた。質問をはぐらかすばかりの月島に痺れ…

鶴見勢力は、鯉登も、月島も、名もなき兵士たちも、ほとんどの人間が網走監獄襲撃に加担している。第215話で菊田は「アイヌの金塊を狙う同じ穴のムジナであり… 違法に囚人を苦役させ汚職に染まった看守たちを皆殺し」にすることよりも「罪のない婆さんを見せ…

鯉登が五稜郭攻囲戦で身を以て思い知ったのは、戦とは味方も眼の前で当たり前のように死に続ける場だということだろう。網走監獄襲撃も相当に血腥い事件だったが、完全武装の軍人対少数の武装した看守と丸腰の囚人という戦いだったため、第七師団の犠牲者は…

鯉登と尾形はきれいに対偶関係ができているから、絡みがなくてもったいないという意見があるのもわかるけど、自分はほぼない現状も構図として美しく決まっていると思う。

花沢幸次郎は中将かつ第七師団長になるくらいだから非凡な人間ではあったはずだけど、それ以上に自分をよく見せたいという思いが強すぎる人間だったんだろう。出世の大きな妨げにならない程度の醜聞が立つことすら許容できずに尾形母子を捨ててしまった。 花…

ソフィアも鯉登平二も将器は持っていたと思う。でもソフィアが土方の提案に乗ったのも、平二が鶴見の提案に乗ったのも、結果を見れば大失敗だった。そして指揮官は自分の判断ミスを他人のせいにすることはできない。

鶴見とウイルクはそれぞれ違った方向で組織のトップ向きの人材じゃない。将器がない。それなのにこの2人が指導者となって政変を起こそうとしたせいで無駄死にまみれになった部分はある。

月島が鯉登に精神的に救われたのはわかりやすい。でも鯉登は鯉登で、もし列車の中で月島が死んでいたら、何年か後に中央とのやり合いが一通りすんで落ち着いたあたりで、さっきまで普段通りだった鯉登中尉が突然海で水死体になっているところを発見されると…

調べてみたら、陸軍大学校やそれと同等の学校には行かず、隊付将校の道を選んで中将の地位にまで昇った軍人も数は少ないがいることがわかった。鯉登はこのルートのがそれらしい気がする。このルートの軍人は無天組と呼ばれるけどそういうところもそれらしい…

鯉登と月島は当人同士が対等な関係とか特に目指していないのに、結果的に釣り合いが取れるところにうまく落ち着いたのがかえって前向きだと思う。貸し借りとか考えていないけど、お互いにお互いを思いやって、助けて、助けられている。これから生涯をほぼ共…