鯉登平二は鯉登音之進を強引に樺太先遣隊に加えた。音之進は鶴見と離れたくなくて泣いていた。樺太行きはまったく見通しの立たないリスクのある道程だった。杉元は音之進が死体で返ってくるかもしれないと平二に確認している。それでも平二は「いつ死んでも…
ただの少尉とか軍曹の関係ならともかく、落ち着きさえすれば月島は鯉登が二人きりで泣いたら受け止めてくれると思う。本当は父上を死なせたくなかったという弱音だって。
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