メモ帳用ブログ

色々な雑記。

鯉登平二は鯉登音之進を強引に樺太先遣隊に加えた。音之進は鶴見と離れたくなくて泣いていた。樺太行きはまったく見通しの立たないリスクのある道程だった。杉元は音之進が死体で返ってくるかもしれないと平二に確認している。それでも平二は「いつ死んでも覚悟はできちょる」と言った。指揮官になり大勢の命を預かる立場になる息子を成長させるためにそうせざるを得ないのだと。
だが平二は音之進が杉元に刺されて重症を負った状態で再会した後、二人きりになってこっそりと「生きちょりゃよか」と言った。こういうタブスタはどうしようもないことだと思う。
組織に生きる人間はいつでも理屈と感情に引き裂かれている。ゴールデンカムイとしては、その狭間で通した自分の筋を道理や正義と呼ぶということなのか。