メモ帳用ブログ

色々な雑記。

古代に巨石文化やらピラミッドみたいなのが世界中で作られるのは1つの文化が伝播した結果だという説は最近の研究だと基本的に否定されているらしい。 人類の共同体発展過程では、勢威の誇示の面から巨大モニュメントを必要とする時期が普遍的に訪れ、少なくない地域で独自に生み出されることになったと、現在の認知考古学では考えられているのだという。巨大モニュメントがやがて放棄されるのも社会システムの変化に伴い必要とされる権威の示し方が変わるため。

前に少し感想書いたことのある『辺境の怪書、歴史の驚書、ハードボイルド読書合戦』で紹介していた『列島創世記』という本では、古墳などを例にとって日本の古代でもそういう時期があったとされることを解説していた。この本は認知考古学を中心とした古代の研究について色々と書いてあって、最新や今後の研究では変わってくるところもあるんだろうけど、とても面白かった。

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集英社インターナショナルは硬派なテーマからエンターテインメントまで、あらゆるジャンルに挑戦する出版社。単行本や「インターナショナル新書」の刊行、季刊言論誌「kotoba」の編集等をしています。

全集 日本の歴史 第1巻 列島創世記 | 小学館

新たな視点から我が国のたどってきた道を見とおす。 歴史の楽しさを続々発見できる全16巻。 【本全集の特徴】 ●最新の研究成果を盛り込み、新視点から歴史を描く、日本通史の決定版。 ●世代を超えて楽しめる記述。理解を深める写真やイラスト、図解も豊富。 ●庶民の生活や文化にも注目し、現代社会につながる生きた歴史に迫ります。 ●新しい日本の歴史の幕が開く。執筆陣は次代を担う歴史学者たち。