メモ帳用ブログ

色々な雑記。

幾原監督の輪るピングドラムは、色々な意味で鉄道をモチーフに組み込んでいて銀河鉄道の夜もそこに含まれているだけに、(ザネリ→)サネトシの意地悪にめげず(ジョバンニとカムパネルラ→)ショウマとカンバが天上ゆきの緑色の切符を分け合う話だったと見ることもできるのかな。2人はここにはいられなくなったけどここから消えてしまったわけでもない。

ストーリーがうまく機能するようにキャラを配置すると、どうしても構造は似てくるもの。メインキャラが4人で、すでに関係の出来てる3人+新入り1人という配置だと、引っ掻き回し役の1人のパワーが重要になる(動的静的問わず)。ピングドラムの場合、話のテーマとしてはほぼ高倉三兄妹に集約されてるけど、ストーリーを動かす役はとりわけ前半では荻野目苹果だった。ピンドラをエンタメ的に楽しめたかどうかは苹果を気に入れたかにかなり左右されると思う。自分はうざ可愛い系なところも含めて結構好き。プリンセス・オブ・ザ・クリスタル(晶の姫)の運命の相手のはずだった晶馬と雪の中2人きりでいるシーンや晶馬から最後にかけられた言葉も良い。