メモ帳用ブログ

色々な雑記。

ヨコハマ買い出し紀行』は終末を前にした日常もの。最近アニメでやってた『少女終末旅行』みたいな終末の縁の話ではなくて、まだ2歩ほどは遠いけど確実にやってくる終末の気配を感じつつ暮らしていくような作風だ(『ヨコハマ買い出し紀行』でGoogle検索したら「他の人はこちらも検索」の中に『少女終末旅行』も表示されていたのでファン層はかぶってるかも)。いわゆる雰囲気漫画の分類にも入るかも。雰囲気漫画の中ではいい意味で「マンガ」っぽい要素も多いからとっつきやすい。今風に言えば結構萌える。

人類の未来のためにがむしゃらになる人間もいなければ、終末を前にあらくれる人間もいない、人類そのものがホスピスに入ったような雰囲気の中でのささやかな楽しさが綴られている。縦軸のない日常ものの宿命として後半は多少ダレるんだけど、いよいよ話をたたむ気配がしてからの暮色が増していく空気感は格別だった。