メモ帳用ブログ

色々な雑記。

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ママコノシリヌグイというタデ科の植物がある。花はピンク色で可愛い。だが茎はトゲだらけだ。ママコノシリヌグイとは継子の尻拭いで、文字通りに解釈すると児童虐待だ。
洋の東西を問わず昔話の継子は継親から冷遇されるものと決まっている。実際にそうだったのかは置いておいても、そういう扱いをされることがあり得るという認識はあったはずだ。なおかつ継子いじめ譚は継子が立身出世するか継親に復讐するというオチがつくものがほとんどだ。理不尽な扱いを受けた者には報われてほしいという期待も広く共有されていたのだろう。世界で一番有名な継子いじめ譚は継子が王妃になるシンデレラだ。ただ、シンデレラって実父も甲斐性なしだよな。


バジーレ『灰だらけのメス猫』と17世紀フランスの妖精をめぐって

ジーレ版のシンデレラ(灰だらけのメス猫、ラ・ガッタ・チェネレントラ)は、家庭教師に唆されて1番目の継母を殺し、その家庭教師を2番目の継母にするというかっ飛ばしてるバージョンだ。ゼヅォッラ(シンデレラに本名が設定されている珍しいバージョン)を裏切って冷遇するようになった2番目の継母や6人の連れ子は特に悲惨な目にあわないのも昔話らしい一貫性のなさだ。1番目の継母を殺して事態が悪化したから反省したと解釈できなくもないけど、昔話の登場人物がそういう思考をするものなんだろうか。