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色々な雑記。

さらざんまい第七皿。

燕太「チクショー!久慈のことばかり気にしやがってぇ!」。ヤッパ燕太はそういう男ダヨネー。他人事として見る分には興奮する。

まず、前回の一段落を受けて、第二部開始風の新たな日常。夏休みのはじまり。明るくなった一稀、戸惑う久慈悠、昔はこうだったと話す燕太。悠をサッカー部に誘う一稀、同意する燕太。事前情報や第一皿から期待したとおりの、3人が友達になって仲良くする様子がたっぷり描かれる。思い出の練習場を荒らす誰かの嫌がらせにもめげず、3人で掃除する様子も青春的。こういう期待に応えるパートを、後で期待を裏切るために、丁寧に描写するのはセオリー通りかつきっちり盛り上がる。転校生でアウトローな悠が打ち解けて年相応の顔をしているのを見るのはいいものだ。秘密の漏洩のせいと希望の皿を集めるためとで、一稀も悠も腹を割ったどころではない仲間にならざるを得ない。良くも悪くも関係が急速に進む設定は1クール向き。悪い意味でも秘密は漏洩する。

この手のはぐれものの集団のセオリーとしては、他人にはなにをしようがアリだとしても身内を裏切るのはアウト。だから自作自演で練習場を荒らした燕太は完璧アウト。さらざんまいや日常生活で3人仲良くする分には大丈夫でも、サッカーでのゴールデンコンビの絆に入り込まれるのだけは我慢できないらしい。漏洩上等でやったのか、漏洩の可能性から目を背けていたのか。表向き悠に親身にしている間何を考えていたのか。せっかく久慈は燕太のことを堅気だけど自分と仲良くしてくれる相手として信頼してたのに。下手したらトラウマものだ。もし久慈が許してくれるとしても、久慈がいいやつというだけで、燕太の株はダダ下がり。話の収集をつけるためには、ユリ熊嵐のるるポジション的に死ぬか、汚名返上の活躍をするか、完全に離別してかつての青春の1ページとして消えるか。

一歩踏み込んで、汚い部分を明確に言葉や絵そのもので断言するのが幾原監督の作風。