メモ帳用ブログ

色々な雑記。

生物として、ヒトという種は男女が協力して子どもを育てるようにできている。ヒトは脳がデカくて、産道を通過するために他のサル類と比べて遥かに未熟なうちに出産しなくてはいけないのが特徴だ。野生のヒトでは男女が協力しないと子どもが育たなくて繁殖できない。性欲だけとんがってる個体は生物という観点から見るとヒトとして出来損ない。ヒトは人間として社会や文明を築いたから生物として出来損ないでも生きていけるけど。無駄が多くて心に余裕がある、つまり自由なのが社会や文明を築いた人間の素晴らしさだから。
農耕や牧畜を始める以前の人間はほとんどの場合で狩猟採集のために大移動を繰り返す必要があるから、必然的に大きな荷物を持てず、食糧の貯蔵もできない。一夫多妻という効率の悪い親族形態を維持して子どもを育てるような余裕はない。日本の縄文時代のように偶然自然環境が揃って定住の進んだ地域だと、例外的に一夫多妻が盛んだった可能性はあるけど。
根本的に、人間の一夫多妻ってのは高度な文明とその中の特権階級という例外的な条件が重なった時にしか成立しないからロマンのあるもんだと思う。