メモ帳用ブログ

色々な雑記。

H2の「本当に好きなんだな?」

英雄と最後の勝負になる九回裏。「なれよな、スチュワーデス。 絶対──」は、未来でおれが見ていなくても、なニュアンス。英雄が身勝手な、だけど恋愛的な執着を自覚する一方で、比呂は自分の本気で好きな女が自分以外と結ばれるための戦いに挑む前に、現在のガールフレンドから身を引こうとする。身を引くのは相手の笑顔を願っているからでもあるけど、まだ燃えるような執着がないということでもある。もっとも、生涯を添い遂げるような夫婦でも、そんな執着は自覚しないままに良い意味で成り行き任せな場合のほうが多いだろうけど。春華から身を引こうとする比呂を見て本心を確認する野田。「本当に好きなんだな? ひかりちゃんのこと。」に対する比呂の「ああ。」は本当の本心だろう。野田から「がんばれ。」をもらい、ダブルヒロインと女房役の3人全員からがんばれをもらったことになる比呂。

比呂は明和一のアルプススタンドを見つめ、そこにいる雨宮ひかりを間違いなく見つけ出している。英雄はそれに気がついている。

比呂がベンチの壁に貼っていったひかりの母親の写真に気付く春華。第295話「後悔してるの?」でひかりの父から預かった写真であり、今回の2P目で貼っていったもの。ひかりの母親に見守ってほしい。比呂が意識しているのはおそらく第280話「お世話になってます」で亡くなる少し前のひかりの母親に言われた「本当に勝ちたいと思ってる?ヒデちゃんに。 負けを認めることでスッキリしようとしてない?」という言葉。春華は詳しい事情は何も聞かされていないままだけど、比呂がひかりの母親の思いに応えるためとひかりの未来のために戦おうとしているのは察している。

比呂はひかりのことが本当に好きなので、ひかりが英雄と先に進むために、英雄と本気で戦って勝たなくてはいけない。比呂にとってひかりは大切な幼なじみで初恋の相手で、今も本当に好きな人。