メモ帳用ブログ

色々な雑記。

新事業に対する投資の世界だと、定番分野を手堅くコツコツやるより、目新しい分野で三振かホームランかのフルスイングを山程やる方が最終的に儲かるというのは常識らしい。先人のいない場所を目指す無謀な戦略を取りつつ、たどり着くための戦術そのものは確かな事業にこそ大当たりの可能性があるという。ただし当たりを引くまでの投資資金は莫大に必要となる。それに結局三振した起業家の方は救われない。起業家の側の世界では、3番目の事業参入者を目指せとか、稼ぎのみを考えるなら成功した企業の100人目の社員になれとかの言葉があるそうだ。

漫画業界だと週刊少年ジャンプは典型的な大振りの量産で成功しているパターン。30億円稼げる漫画家が1人いて全く稼げない漫画家が99人いるほうが、2000万円稼げる漫画家が100人いるより稼げる。漫画家は大抵の場合個人事業主であって出版社や制作会社に雇われているわけではないので、当たった時はハイリターンだけど、外れた時の保証がなくハイリスク。新規開拓できる分野を見つけても地力がないと後続に追い抜かれてしまうことも。

定番分野は安牌に見えて既に新規開拓のうまみが絞り尽くされてるから、クオリティ・価格の競争が熾烈で、新規参入者には厳しい環境。いわゆるニッチ分野も、ニッチとして広く知られてしまっていて実質的に小さい定番でしかない場合が多い。萌えアニメとかはニッチの定番だと思う。