メモ帳用ブログ

色々な雑記。

萌えコンテンツはたくさんではないけどある程度は見る。今年の1月から実写版やショートアニメ『へやキャン△』が放送される『ゆるキャン△』はアニメも原作漫画も面白かった。

ゆるキャン△』が大人向けというか渋い作品だなと感じたポイントは、ベテランのソロキャンパーで落ち着いた物腰のリンが共感型主人公で、アウトドア初心者で溌剌としたなでしこが憧憬型主人公になっているところ。若者向けコンテンツでW主人公だと普通は初心者が共感型主人公でベテランが憧憬型主人公、初心者が実力のあるベテランに憧れて成長していく部分をドラマの主軸にする。それが『ゆるキャン△』ではリンとの出会いでアウトドアの楽しさを知ってスキルアップしていくなでしこを、リンの視点から眩しく眺める要素が強い構成になっている。リンは大きくは変化しない。ただしアニメの範囲だと2度ささやかな変化があり、そのささやかな変化が最大限にドラマチックになるように仕上げられている。

ドラマ性とは登場人物の変化のこと。変化の振り幅より変化のささやかゆえの共感性にこだわるところが渋い。