メモ帳用ブログ

色々な雑記。

進撃の巨人の素晴らしいところは、後半やや薄れるとはいえ、巨人の恐ろしさを受け手に伝えきっているところだ。想像力の足りない受け手だってワンシーンで理解できる。だから序盤で104期生が仲間を助けられず立ちすくんでしまったことを責める受け手は少ないし、塔に籠もったままガスの補給に行けなかった新兵にだって情けなさに憤りこそすれ本気の憎しみは湧いてこない。ましてカヤが母親を助けようと行動できなかったことを責める馬鹿や、カヤが生まれた村に復讐しなかったことを責めたりする馬鹿はまず見かけない。
正直、自分は勉強はできても人の気持ちを見落としがちな馬鹿に近い位置にいるので、本物の馬鹿を見てそうならないように自分を戒めないといけないと常々思う。人の気持ちがわからない馬鹿が他人の運命を決めるポジションにいたりするとゾッとするものだ。もし北九州監禁殺人事件の裁判官が馬鹿だったら主犯の男を無罪にしたりしてたかもしれないし。