メモ帳用ブログ

色々な雑記。


ロシア政府の虚偽に気付いたロシアの若者が大人たちからネットde真実民的な扱いをされているのは気の毒だ。
反対に日本のネットにはロシアが光でウクライナが闇だと信じているような本来の意味でのネットde真実民がいたりする。多数の国や中立的機関からフェイクを指摘されているにも関わらず、というかだからこそロシア政府の発表だけを信じている人間だ。真実を知りたいのでも、ロシアを信じているのでもなく、既存の秩序が転覆しさえすればいいと考えているような人も見かける。
もちろん戦争中だけにウクライナ政府が発信している情報にもプロパガンダと思われるものはある。誰かが嘘をついていたらその敵は真実を言っているとも限らない、というのはどちらの側からも言える。プロパガンダはどちらが勝とうが戦後に両政府のすべてが明らかになるのが望ましい。例えば、湾岸戦争ではイラク政府だけでなくアメリカ政府の行ったプロパガンダも暴かれて批判された。それでも、ロシア政府とウクライナ政府の欺瞞の違いが量的にも質的にも月とすっぽんであることは現時点でさえ明白だ。
トンデモ政府発表もトンデモ論文もトンデモ本もトンデモネット情報もあれば、正確な政府発表も論文も本もネット情報もある。一次情報に直接当たれない人間は、残念ながらより権威のある機関の二次情報を信用して客観的な判断ができるように心がけるしかない。結局、たとえ現地で取材している人間であろうと、すべての情報を自分だけで得るのは不可能だ。信用するなら、誤りが少なくて誤りはなるべく速やかに訂正してくれる相手がいい。