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色々な雑記。

ロシア軍サイドのスパルタ大隊(Sparta Battalion)がネットでネオナチって書かれてるのを見かけた。確か違ったはずだと思って検索してみたけど、このソースはタブロイド紙ザ・サンっぽい?

宿敵であるアゾフ大隊と混同しているのかも。
スパルタ大隊は2014年以降ウクライナ東部のドネツクドネツク民共和国・DPR)でロシア軍の後押しを受けて分離独立運動を行っている反政府武装集団。
ドンバス戦争やその後も続く紛争では、政府サイド、反政府サイドの双方が敵対勢力やその容疑をかけた住民に対して人権侵害を行った。政府サイドの準軍事団体であるアゾフ大隊や陸軍であるアイダル大隊による住民の虐待、処刑は有名だ。一方、反政府サイドの武装集団も同様の行為をした。スパルタ大隊の司令官アルセン・パブロフは多数のウクライナ人捕虜に対して拷問、殺人を行ったことを自ら発表した。

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ロシア軍がドンバス進入…ドイツは「パイプライン」中断、英国は金融制裁 | Joongang Ilbo | 中央日報

国連人権理事会によっても、政府サイドの陸軍・準軍事団体などと、反政府サイドの武装集団の双方に対する監視が行われた。

この報告書には、接触線(引用者注:政府の管理下にあるエリアと反政府勢力の管理下にあるエリアの境界線)の両側で行われた205人の目撃者と被害者への詳細なインタビューに基づく所見が含まれている。多くのインタビューは、国連人権監視団が自由にアクセスできる政府の拘置施設で行われた。一方、武装集団による拘束が続く接触線の反対側では、自由を奪われた場所への訪問を2回行ったが、被拘束者と個人的に話をする機会は与えられなかった。
「このことは、武装集団によって個人の自由が奪われている状況が不当な扱いに相当するのではないか、性的・性別的暴力を含む拷問を受けているのではないかという懸念を高めている」と報告書は強調している。
(中略)
国連人権監視団は、情報へのアクセスを改善しようとする政府の試みを歓迎する一方で、接触線の両側で意見と表現の自由が制限され、政治的な影響を受けていることを確認している。報告書では、ジャーナリストやブロガーが武装集団に拘束されたり追放されたりした例や、政府や準軍事団体がウクライナ全土のオンライン、テレビ、印刷メディアで反ウクライナや親ロシアとみなされるレトリックを抑制しようとした例が紹介されている。