メモ帳用ブログ

色々な雑記。

幽遊白書のラストあたりの話は厨二病丸出しで大好きだけど、提起した問題はほぼぶん投げてた。でも幽助魔族の血が目覚めた幽助が人間社会と距離を感じるようになり、他人との関係に悩む、みたいな感情の描き方は丁寧だった。幽助は魔族の血が目覚めて感じるモヤモヤを幻海師範受け止めてもらうが気持ちの整理が付ききらない、初代霊界探偵である佐藤黒呼を紹介してもらい相談に行く、魔界から先祖の使いがやってきて人食いであることを隠したままコンタクトを取ろうとする、幽助は相手が人食いであることに気がつくが平然と食事だろと言ってスルーし、佐藤黒呼に「今はキミが怖い」と言われる、あたりの流れ。まあ最終的には魔界でひと騒動あった後の幽助は、気持ちの整理がついて、人間界に戻ってきて普通に生活するようになるんだけど。血をともなった戦友との別れって占いも肩透かしかな。
冨樫先生は頭脳派のイメージが強い漫画家だ。実際にグリードアイランドとか、計算がピタリとはまる場面は多い。でもアドリブで風呂敷をぶん投げたり整合性を無視することも多いんだけど、それでもいいと納得させる力が強い。善悪は最初から軽く扱う作風の一方で、快不快、ヒくヒかないの見極めのセンスが抜群だ。