メモ帳用ブログ

色々な雑記。

輪るピングドラムのこどもブロイラーは明らかに比喩というか社会の縮図的な存在だな。ファンタジーやSFでなくマジックリアリズム的なガジェットだ。
シーンの意味合いで言うと、もののけ姫でサンがアシタカに口移して干し肉を食べさせるのは実質的なラブシーンだっていうのが少し前に話題になったりもした。確かに意味合いとしてはそういうことだ。男女が肉体的に濃厚な触れ合いをして関係が進展する。でもぼかしてたけど実はセックスしてるとかそういうことじゃないと思う。カヤからもらった小刀をアシタカがサンに渡すことは、アシタカのお相手がカヤからサンに変わったことを意味しているとか、そういう象徴の話だと思う。アシタカのこういうデリカシーのない真っ直ぐさは正直好きだ。カヤとサンはどちらも石田ゆり子さんが演じているけど、それも2人に設定上の関係があるとかでなく、象徴の問題だ。ちなみにカヤはアシタカを一族の年長の男子として兄様と呼ぶけど、里では実質許嫁として見られていたという設定がある。