メモ帳用ブログ

色々な雑記。

フィクションのキャラなら、シンエヴァのミサトのように家族より仕事を取った結果、家族に家族として接する資格を失ってしまったようなキャラにも素直に魅力を感じられる。
というか、エヴァは前半でシンジは家族である自分よりも人類防衛という仕事を取った父親を受け入れられるのか、みたいな話を展開しながら、シンジが理解を示しかけたところで、実はゲンドウの目的は人類防衛自体にはなく妻の理想を実現させ妻と再会することにあったのだというどんでん返しがやって来る。ゲンドウは私情より大義を取った非情だが立派な司令官で欠点もあるが一人前の大人、という人間ではなかった。愛して理解してくれたユイ以外とは、息子のシンジとさえ距離を置いてしまう不完全な人間だった。シンジとゲンドウの仲は完全に崩壊してそのまま棚上げされ、シンジが自分以外のすべての人間の存在を肯定することで話は一応幕を閉じる。
シンエヴァではミサトが偽りなく私情よりも大義を取った立派な司令官で欠点はあるが一人前の大人という立場になった。ミサトが一時シンジを突き放したのは自分の弱さを認めがたい大人ならではの臆病さのためでもあり、そうした臆病さはゲンドウにも確かにあった。そんなミサトと和解することで親よりも司令官の立場を取った人間を受け入れる、というテーマに決着をつけられた。実はとことん駄目な大人だった点が強調されたゲンドウも許すことができた。カヲルの立ち位置が、本当はシンジを愛しているのだが他人との距離がわからずにうまく近づけずにいるゲンドウの感情の反動、として整理されたことでよりゲンドウに対する理解が深まった。
ゲンドウが作中でモテるのはよくわかるな。特定の女からはすごくモテるタイプだ。