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色々な雑記。

日常ものの波

感情の上げ下げの波→物語の面白さっていう法則はわかりやすくドラマチックな作品に限らず適用できる。日常ものの類も小さな波を最大限引き立てることで物語の面白さを引き立てることができる。ただし元々小さな波にクローズアップする分、上げ下げの小さなコントロールミスからすぐに操縦不能になりやすい。バトルものや壮大なSFのような大きな波をコントロールする技術とはまた違った繊細な技術が必要になる。例えば大きな波の話である歴史ものなら、ひどく女癖の悪い男でも戦に出れば一騎当千で気前がいいなどの部分で魅力的に描かれることが多い。しかしいわゆる女子高生の日常を愛でるようなタイプの作品で、ひどく女癖の悪い男を魅力的に描くことは、不可能ではないにしろかなり難しいはずだ。
それに感情の上げ下げは、単に成功した、悲劇的な目にあった、という部分だけに依存しているわけじゃない。本当にジェットコースターに乗っても大きな感情の波が起きるし、明るい場所から暗い場所に行ってまた明るい場所に戻るだけでも波は起きる。暗い場所が得体のしれない場所でもあるならなおさらだ。多くの宗教・文化では胎内潜り(洞窟潜り)が「生まれ変わり」を感じる通過儀礼として採用されている。

例)ゆるキャンの5話あたりのテンション(なでしこ目線)
引っ越してきた
リンちゃんと仲良くなった⤴
野クルに入った⤴
リンちゃんはグループキャンプ好きじゃないみたい⤵
お姉ちゃんに協力してもらってリンちゃんとお鍋キャンプ⤴
野クルのみんなとキャンプ⤴
良いことを思いついたけど夜の森は真っ暗⤵
暗いところをなかなか抜けられない⤵
きれいな夜景スポットに到着⤴
夜景の写真を送ったらリンちゃんが夜景の写真を送り返してくれた⤴
きっと空でつながっている⤴


⤴⤵ ⤴
⤴⤵⤴ ⤵⤴

こうして見るとオーソドックスな感情の上げ下げのパターンになっている。
日常もの・趣味もの・部活ものって文化に左右されるから外国だと受けにくいらしいんだけど、ゆるキャン英語圏でのウケがそれなりに良かったはず。キャンプは文化というより体験型の趣味で、体験は文化以上に普遍的なものだからかもしれない。それに英語圏はキャンプが盛んな地域が多いし。
日常もので文化の違いあってもウケるのは他にその文化に憧れている人が多い場合とか。昔の日本だとよくアメリカのホームドラマがヒットしていた。奥さまは魔女とか、フルハウスとか。