メモ帳用ブログ

色々な雑記。

イスラム教圏だと今でも同害報復が合法な国はある。目には目をもって償わせてもいいけど、被害者や遺族ご賠償金で済ませることを選ぶほうが善行として推奨される。
中国は法律による統治の発展が早く、自力救済の制限も世界的に見て早いうちから行われていた。自由刑(懲役刑)の成立も世界に先駆けていた。賠償を好まない中国と賠償を好む北方遊牧民族の間でトラブルが生じた時は決着の仕方を巡って問題がより複雑することもあったという。清代でも仇討ちは殺人として扱われた(減刑されることが多かった)。
一方で中国は国家の統治が行き届かず、実社会においては村落などが強い自治機能を持っていた。自力救済の横行も盛んだったとされるが、実態は解明しきれない部分がある。