メモ帳用ブログ

色々な雑記。

子育ての実験を行っていたパラサイトは子供がトラブルに巻き込まれたことに気が付く直前、とも食いについて考えていた。そしてリスクを冒してトラブルを解決し、1つの答えを得る。
「そして出た結論はこうだ あわせて1つ 寄生生物と人間は1つの家族だ 我々は人間の『子供』なのだ」。
まず地球上の生物はすべてがある意味で敵であり、すべてがある意味で仲間・家族だ。このことには終盤では主人公自身も気が付く。
さらにどうやらこの寄生生物は胎児が母親の胎内で栄養をもらって育つことや赤ん坊が母親の乳を飲んで育つことを肯定的なとも食いと解釈したようだ。子にとって母親は不可欠の寄生相手だとも言える。だが多くの生物、特に人間の母親にとって子とはただの寄生生物ではない。そのことは子育ての実験により人間の母親に似た感覚を身につけるまでに至ったその寄生生物自身も理解していた。理解した上であえて「我々は人間の『子供』」だと語った。そしてそれはおそらく間違っていない。