メモ帳用ブログ

色々な雑記。

有名どころだとFate/Zeroの雁夜問題なんだけど、誰かに好意を持つにしても本当に相手のことを考えて好意を表現できたのかっていう。
進撃の巨人のグリシャだってジークのことを愛していなかったわけではないけど、自分の都合を押し付けすぎてしまった。ジークにはクサヴァーがいたから、グリシャがあんな仕打ちをするのはジークのことを思うが故だという思い込みを捨てることができた。ただ別の方向に歪んでしまった。その後ジークはグリシャが当時は自分のことで一杯一杯でジークに愛情を注いでやれなかったけど、そのことを後悔していると知った。それが最後の決断にも繋がった。
王政編であの奇行種が奇行をした理由にはロマンを感じる余地が十分にある。ヒストリアもそう感じたようだ。でも知性巨人でもないのに行動にロマンを感じられるような奇行種になることを、脊髄液を舐めた時に予想できたはずがない。
すべてはお前のためだと言って子を搾取する親のエゴをヒストリアは自力で見破った。それだけでなく、親がまともに子に愛情を注げないのはもちろん悪いことだけど、親子という立場を超えてひとりの人間として見れば可哀相な面もあるということを受け入れることができた。もしあの記憶の中に僅かなりとヒストリアの姿が入っていたら、確実にロッドはグリシャの同類だったということができた。ただ現状の描写だとあくまでロマンある解釈の範疇だ。