メモ帳用ブログ

色々な雑記。

ロッド・レイスの愚行は結果的に王政改革に繋がったが、エレンやヒストリアが九死に一生を拾い続けたからそうなっただけだ。あの超を超えて大型の巨人から生き延びた件ひとつとっても本当に奇跡だった。ロッド・レイスが最初から王政改革のみを目論んでいたと解釈することは不可能だ。もしロッド・レイスに予知能力があったのならその解釈も成り立つが、そうではない。ただロッドなりに王政の現状は正しいと思い込もうとする気持ちと、このままでは悲劇が繰り返されるだけだという気持ちで揺れるところはあったようだ。
ロッドはウーリやフリーダがレイス家の力を継承した時に彼らが神になったと感じたと語った。だが実際はそうでなかったことがヒストリアの垣間見たロッドの記憶から明らかになっている。そのページの最後の「……神よ」というセリフからして、ロッドは目の前で妻子が敵に殺された上に愛人まで身内に始末されたせいで神に縋るようになってしまったようだ。始末されかけたヒストリアの無事を祈る気持ちもあったのだろう。だがフリーダがレイス家の思想に染まった時の悲しみを心から忘れてしまったわけではない。その顛末をヒストリアに語った際にロッドは悲しげな顔をしていた。