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スポーツ未経験者でもスポーツ観戦は楽しむし、あそこでああしたらとかここでこうすればくらいは的外れでも楽しく語ったりする。でも練習中は水を飲ませるなとか、足腰のトレーニングにはウサギ跳びが最適とかの野次を今どき飛ばす人がいたら、さすがに無益どころか害悪だ。古い漫画にそう書いてあったから正しいと堂々と言うなら本物のアホだ。フィクションと現実の区別がついていない。スパルタで選手を支配している悪役チームがそれをやっていてそう思ったならなおさらにアホだ。ストーリーの文脈が理解できていないか、自分ならもっとうまく悪どくやれると勘違いしているかのか。
フィクションは当たり前だけど全部嘘だ。下手に現実と混同すればかえって制作者に失礼になる。だけど一瞬現実を忘れかけるくらい嘘のうまい作品はやはり魅力的だ。勢いで押し切るのか、緻密に積み重ねるのか、様々な方法で制作者はリアリティあるうまい嘘をつこうとしてくれる。