メモ帳用ブログ

色々な雑記。

ゴールデンカムイには年の差がある人間の関係がよく出てくる。恋愛が含まれるのも含まれないのも。年長者2人に年少者1人のトリオも多い。まず杉元佐一・アシㇼパ・白石由竹の主人公パーティがそうだ。土方組はいつも大人数でにぎやかだけど、土方歳三永倉新八・奥山夏太郎は比較的トリオっぽい。

年の差トリオの中で一番素直に憧れるのは谷垣源次郎とチカパシと、同行できない期間も長かったけどインカラマッの関係だ。せいぜい一年程度の旅ながらもお互いの尊敬に満ち溢れていた。爽やか。谷垣が別れを告げて涙するコマに『ケソラプ』のサブタイトル通りに大きな鳥が描かれているのが印象的だ。感動する。別れ際にチカパシがその場にいないインカラマッを思いやっていたのにも胸が温かくなる。フィクションだと子どもキャラってトラブルを起こすためのコマとして使われがちだけど、この作品の子供たちはみんな自分にできる範囲で嘘くさくならないように役目を果たしているのがいい。

ソフィア・ウイルク・ユルバルスの3人はボタンの掛け違いで破滅してしまった。でもこれはこれで切なくていい。

年の差3人組で一番フィクションとして見ごたえを感じたのは鶴見・月島・鯉登の関係だけど、ここは陰惨でドロドロしてる。湿度と粘度がすごい。その分最後はカタルシスがあった。