■

種、亜種、変種、品種の区別がついていない人がネットで優生学もどきを語っていたりするのを見ると、生物の授業を真面目に受けている人ってあんまりいないんだなと思う。他のことに努力したならそれはいいけど、生物として優生学は正しいみたいなデマに引っかかって拡散するのは単純に害だ。
この世では進化論を否定するようなトンデモ本が案外出版されていたりする。日本でも。そういうのばかり選んで真に受けながら読んでいる人もいる。トンデモ本の愛読者が、ネタでなく、最近はネットで進化論を肯定するような記事ばかりを無意識に選んで読んでいる人が増えているせいで真実が隠蔽されて嘆かわしい、みたいなことを書き込んでいたりする。そういうのを見ると人間って不思議だなって思う。ここまではいかなくても、とっくの昔に否定された学説が最近の本に載っていることは普通にある。