メモ帳用ブログ

色々な雑記。

ウイルク的には入れ墨囚人が脱獄すれば金塊争奪の殺し合いが起きるだろうことは予見しつつも、アイヌである娘が和人である土方たちと信頼しあって金塊を発見することを期待していたんだろう。でも殺し合いを予見しつつやっちゃう時点でやばいことには違いないので、アチャはアイヌと助け合おうとしていたんだから殺すはずがないというアシㇼパの推測にうなずけなかったという意見をネットで結構見るのも致し方なし。
ただ、ウイルクからしたら、自分が信頼していた仲間たちが殺し合ってしまったからこそ、アシㇼパには殺し合いの中で本当に信頼できる仲間を見つけてほしいと思ったんだろうし、自分で囚人たちの精査をできなかったからアシㇼパに見極めてもらうことにしたんだろう。金貨の模様と囚人たちの入れ墨が似ていて、入れ墨は複数で1つの暗号になる、アシㇼパの記憶と日本語の知識の両方がないと解けない、というのも、力を合わせて1つに、の再挑戦がやりたかったんだろうという気はする。蝦夷共和国アイヌ同士だけでなく北海道に住む和人やその他の移民たちとも力を合わせられなければ実現できない。土方にコチョウベアスコに会えといったのは、ウイルクとしては別言語での名前の存在を意識させることでアシㇼパにホロケウオシコニのヒントを伝えたつもりだったんだろうな。難易度高過ぎだけど。
でも終盤の展開のためとはいえ暗号が2揃いできるってのは情緒に欠ける。第三者的に見たら死人を増やしまくるようなことしかやっていないという意見もごもっとも。殺人鬼を含む囚人を脱獄させるのも、脱獄囚殺しを誘発する入れ墨を彫るのも、金塊争奪戦を引き起こすのも、土方たちと娘に協力して蝦夷共和国を建国してもらいたがっているのも。
もし脱獄囚が全員土方の引率に従っていればもっと事態はスムーズに進行したかもしれないけどあの面子じゃ無理。