メモ帳用ブログ

色々な雑記。

エヴァンゲリオン、特に旧シリーズは制作者自ら設定の辻褄が合わなくない部分があると言っているので、大筋の確認はともかく細かいところまで考察しようとするとお遊びにしかならなくなる。エヴァって意味があるのはキャラの内面部分だけで、あとのSFっぽい部分とかは内面の象徴や内面を深刻っぽく見せるための飾りでしかない。科学と人類の可能性がどうこうとか、社会がどうこうとか、そっち系のテーマはそれっぽく見える以上には入っていない。自分はエヴァには中身があると思っているけど、宮崎監督や押井監督が、エヴァには中味がないから私小説になってしまっている、と度々発言する意味合いでの中味がないことはわかる。考察ごっこも二次創作も、ファン同士のちょっとした余興としてやるなら楽しいもんだけど。
まあ所詮ファン活動はお遊びで、お遊びはお遊びの分をわきまえてやるもんだ。観客なしにライブは成立しないけど、ライブのヲタ芸をファン活動でなく個人の自己表現にすり替えてしまうようなのはみっともない。あくまで原作のみが作品であり、原作者のみが作者。作品や作者と受け手との出会いで意味が生じるのは、この両者が徹底的な他者であるからだ。
ただ、たまにファン活動からプロデビューする人とかもいて、そういうのは独立して自分の名前だけでやっていってるから立派だと思う。