メモ帳用ブログ

色々な雑記。

ダイジンは


ラストで鈴芽に子として縋ることを諦めたと同時に、草太に対して息子の将来を一方的に決定する暴力的な父親として振る舞うことをやめたとかなんとかで、長々とした文章が書けそうだけど、書けるほどにはまだ自分の頭が整理できていない。また、ダイジン、サダイジン、草太ははるかな父祖から授けられた役目の意味を理解して受け入れ、しかし決定的に縛られているという点では同列の兄弟でもある。
こういうテーマだと宿命からの解放方面に進めばたとえ崩壊エンドでもそれなりにすっきりして見えるもんだけど、そちらには行かず、終わりの見え切ったぐずぐずの生をそのかたちのままできるだけ引き受けて行こうとする、という背負い方をするのがすずめの戸締まりらしさだ。鈴芽の椅子だって四本脚に戻ったりはしない。