メモ帳用ブログ

色々な雑記。

話せばわかるはいい言葉だし、そう信じたい。ただ大抵の場合これを口にする人間は自分が相手を説得できると確信しているという意味で、苦手な言葉だ。自分の意見が半分以上は通るだろうという楽観がある。この手の手合が言いがちな誰にだって正義はあるという綺麗事に付き合うのなら、相手だって自分の意見が半分以上通ると確信してるはずなのに、それに気付かない。だから第三者や1人の意思決定者のジャッジなしに、話し合いの決着が付くはずはない。
実際的なことを考えるのならこの世には『戦争における「人殺し」の心理学』で言うところの狼や犬はいくらでもいる。羊たちはこの世には羊しかいないと思い込もうとするが、それは現実でない。話をややこしくするのは、人間社会は狼が時に羊を食いながら羊を率いて“発展”してきたこともまた事実であるという点だ。