メモ帳用ブログ

色々な雑記。

学生時代に刑務所のリタ・ヘイワースを読んで、映画のショーシャンクの空にを見た後、高村薫先生の李歐を読んで、途中までブロマンス(当時はそういう言葉はなかったけど)として感動しながら読んでいただけにラスト数ページのBL臭がキツすぎてウゲッとなってしまった。ラストまでは本当に引き込まれたから力のある作家なのはとてもよくわかったんだけど、ファーストコンタクトがそれだっただけに他の作品もまだ読めていない。
中盤の主人公と妻のパートにはジーンとしたし、主人公と息子のパートにはしみじみした。それだけに途中で主人公の妻が爆殺される展開は、作者がラストで男同士の疑似夫婦+息子をやるためだと気付いた時にゾッとしてしまった。
自分がBLとか全く知らなかったらラストもブロマンスとして読めたかもしれないけど、当時ですら既にネットやってるオタクでBLの存在知らないとかあり得なかったから。ゲイとかそういうのじゃなくて女性向けのBL。
一流作家の書いたBLなら最初からそういうものとして読んでれば大丈夫だった気はする。でも不意打ちが辛すぎた。女性作家の書く男バディものってブロマンスからBLにするっと移行させて来ようとすることがあるからなかなか安心して読めない。いっそそれぞれに女の恋人がいたら安心できるけど、雑に死亡とか雑に別れるとかなくもないのが余計に恐ろしい。
エヴァとかウテナとかベルセルクとか見てたし、母親の持ってる少女漫画にもそれ系のは混じっていたんだけど、小学生の頃の自分はそういうのは単に同性愛者も登場する作品とか同性愛を扱った作品とかだと思っていたんだよね。スティーブン・キングの小説も主にホラー要素としてだけどゲイ描写多かったし。
でもうちがネットに繋がった2000年前後に、普通のssサイトだと思って読んでたらBL同人小説サイトだったってことが何回かあってそういうものの存在を学習した。ネットの体験談だと、当時はヤバめの出版社が出して一般書店で売っていたBL同人漫画を間違えて買ってしまって知ったってのもよく見るな。
昔はBLエロを書いている人全体にモヤモヤする気持ちもあったんだけど、自分の好きな少女漫画家でも趣味でBLエロ同人誌出してる人いるし、ちゃんと分けてくれて、不意打ちで読まないようにしてくれるなら今はスルーできる。