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ちょっと前は現代ではドラえもんの空き地は失われた、なんて言葉をよく聞いたもんだけど、これからは住宅地でも空き地が増えていくかもしれないんだよな。開発が盛んな時代のこれから家が立つ空き地と、人が減って家の解体された空き地じゃ意味合いは逆だけど。
ところで、日本のポストアポカリプスものって昭和ノスタルジー感が漂う作品が結構ある。というか、ノスタルジーの描写が主題になっているようなのも。従来のいかにもな未来像や現代文化より昭和の文化のほうが優れているのだから昭和文化のある未来を具現化したい、という欲望ありきで手段としてポストアポカリプスを採用している感じなんだろうか。
ただ昭和がいい時代だったような気がするのは都合の悪いことは都合良く忘れているのと、当時続出していた問題は未来では解決できると盲信できたから、ってのの合せ技だろう。未来の豊かさを信じたから今の辛さに目をつぶれた。絶対値で言えば昭和より現代のほうが向上しているはずだけど、現代は停滞感が強くて問題を問題として直視せざるを得ない。
向上しながら、問題を先送り歯つつ処理しながら、維持できた文化が停滞状態でも維持できるのかってのも難しい問題だな。
まあごちゃごちゃ書いているけど単純に好みからしたら失われた未来のノスタルジーってのは大好き。ロストフューチャーもスチームパンクもポストアポカリプスも大好き。