メモ帳用ブログ

色々な雑記。

さらざんまい四皿目。ノベライズはその話まで。

殺人だ!中2トリオの1人が殺人だ!しかもやったのは10歳のときだ!前に書いた、今のところマイルド目だからこのままいけばいいな、という感想どころではなかった。これはもう幾原監督がBLで商業的な勝負に出たというより、BLでスポンサーを釣ってやりたい放題やってると受け取ったほうがいいのも。スポンサー釣りはアニメ制作に必須の技術。

3人のキャラ紹介のトリに相応しいパンチの利いた回。久慈悠が過去にはずみで人を銃殺してしまっていたことが発覚。久慈兄弟、弟は根は悪くなさそうだし、兄も弟は本当に大切にしてるっぽいのになんで弟の犯罪を止めないんだろうと思ってたけど、先に一線を越えてしまったのは弟の方だったのか。兄は自分で相手を撃ち直して罪を引き受けて、今も悪人としての道を進んでいる。久慈弟は金を貯めてどこかで兄弟一緒に暮らしたいと思っていて、今は親戚の手に渡った実家に戻っていても荷物を開けていない。久慈兄も一緒に暮らそうとは言っているけど、そうするとせっかく堅気の世界、しかも守った実家にいる弟を裏の世界に連れて行くことになるわけで、どの程度本気なのか。久慈の実家は蕎麦屋(そば)で、兄が誓(ちかい)、弟が悠(とおい)、2人のエモノが金属製定規、とモチーフが一貫してる。

小学生の頃の部屋の感じからすると久慈兄弟のどっちかか両方かは熱心にサッカーやってたんだね。そうすると、

  • サッカーの世界から遠ざかってしまった久慈
  • サッカーをやめようとしている一稀
  • サッカーを続けていきたい燕太

となるわけか。サッカー=普通の子供らしさ。

一稀は弟絡みでよほど隠された事情があるらしく、行動的だけどある意味自分の殻に閉じこもっている。燕太に対してはスルーし続けているし、久慈が必要だというのも力が自分の目的に必要なだけ。燕太に続いて久慈の漏洩への反応もおかしすぎる(皿はあげるというけどその前にキュウリ食ってた!)。もしかして漏洩の映像はその時にシルエットで出てる相手にしか見えてないのかと思ったけど、ノベライズ読む限りでは普通に3人で意識を共有してるみたいだ。やっぱり一稀が少なくとも今は普通じゃなくて周りと共感できてない。

一稀のスルーが酷いのは久慈も燕太にツッコんでた。燕太が同性に惚れてる点にはツッコまないのがいかにも幾原作品(この後久慈自身女装一稀の外見にときめいたのはノーマルなのかアブノーマルなのか)。気持ちの交流っぽい部分は燕太と久慈のほうがまだ進んでるな。2人で話すために人目につかない空き地に進んでいくときの、立入禁止のバーをためらわず越える燕太とややためらいがちに越える久慈が良かった。2人の会話での匂わせ方からすると、ノベライズでは既に出てる燕太と一稀の出会いの詳細はアニメではこの後明かすっぽい。燕太が引っ越してきたのも悠の事件も10歳の時だから2人はほぼ入れ違いか。燕太が好きだという蕎麦久は悠の両親がやっていた蕎麦久ではない。一稀と悠は知り合わないままに同じ小学校に通っていた可能性がある。

一稀は春河が嫌いだという。そのまま本心ではないんだろうけど、複雑な感情があるんだろうことは確か。たぶん春河の足絡みの事情。前回車椅子が発覚してからの、今回の冒頭で家の中の沢山の手すりが強調されたのにはドキッとした。あと、春河と燕太が前回星の王子様について話してたのは2人ともユリ熊嵐のみるんポジションだからか。みるんは星の王子様だった。

久慈の背景を考えると、3人の願いを叶えてかつOPのように3人で笑い会える友人としてやっていくのは難しそう。ぱっと思いついた結末はこんなんか。

  • 久慈兄弟は裏の世界に進む。二度と再会できなくとも一稀・燕太との友情は一生忘れない。
  • 久慈兄が全ての罪を背負って兄弟は離別する。久慈弟は一稀・燕太とともに生きていく。
  • メインキャラ全員死亡のバッドエンド。もしかしたらあったかもしれない可能性として、久慈家の事件が起きずに一稀・燕太・久慈弟の3人が小学校に通うイメージが示される。